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浴室のお手入れあれこれ

おうちの点検時にお伝えしてオーナー様に喜ばれたお手入れアドバイス第二位の"浴室の換気について”

お風呂に入った後、換気をしようと窓を開けていませんか?
「それ、効率悪いです」
正解は↓

入浴後の換気は、
・シャワーの“冷水”をバスルームの壁や洗い場にかけて庫内を冷やす
・窓を閉める
浴室換気を作動する

冷水をかける理由としては、湿度を下げる為です。温度が高い状態ですと湿気が発生しやすいんです。
窓を開けたまま換気扇を回すと、室外の湿気を吸い込んでしまう為かえって換気効率が悪くなります。


欲を言えば、冷水をかける前に温水でバスルームに泡や石鹸カスが残らない様に洗い流しましょう。


その他 浴室でよく聞かれる質問

「排水が遅いんですが問題ですか?」

A.問題ではありません。考えられる3つの原因


1 構造によるもの
浴槽と洗い場の排水は構造上まとまっていますので、水が1ヶ所に集約する為排水に時間がかかります。


メーカー別排水に係る時間
TOTO 約5分〜7分30秒(満水)
タカラ 約8分〜9分(満水)(8割の場合、2〜3分早い)
リクシル 約6分30秒(8割)
パナソニック 約10分

2 二重トラップ現象
これも構造上発生してしまう現象なのですが、簡単に説明すると下水管に空気が溜まって流れがスムーズではなくなる為です。

なぜかと言うと
排水口には背水トラップと呼ばれる下水の匂いを遮断する水のプールがあります。
この排水トラップが浴室洗い場意外にもう1箇所設置されていることを二重トラップと呼び、そのトラップ同士の間に溜まった空気が抵抗となってしまう為です。

浴室洗い場の背水トラップを外すと空気が抜けてゴボゴボ音がなくなり排水がスムーズになります。(ただし、上記説明のメーカー別排水時間はかかる)

3 排水溝のお手入れ不足

ゴミ受け(ヘアキャッチャーと言う)風水筒の清掃
使わなくなった歯ブラシで擦ると隅々まで綺麗にできます。それでも汚れが残る場合は浴室用中性洗剤を使用しましょう。

※お手入れの際、クレンザーの使用は控えましょう。
クレンザーには研磨剤が含まれている為、撥水効果や防汚効果が期待できなくなる可能性が高いためです。メラミンスポンジも同様に研磨剤含有の為使用は控えた方がいいでしょう。

何をお手入れするにも慣れるまでは手間に感じてしまい、ついつい後回しにしがちです。
数ヶ月に1度の大掃除よりも、毎日の簡単なお手入れの方が綺麗な状態が長持ちしますので、是非とも試してみて下さい。

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