読書感想文「成功するのに目標はいらない」「フセンで考えるとうまくいく」

「自分の軸が持てない」「将来やりたいことがわからない」「充実した人生を送るためにはどうすればよいのか」

こういった悩みをコーチ2人にぶつけたところ、推薦書籍として1冊挙げて頂いたのがこの2冊であった。

見事に同じ著者。正直驚いた。コーチング業界では神みたいな存在で、内容もバイブル的な位置づけなのだろう。そういった意味で信頼性は高い。

ただ2冊ともテーマは異なる。

まず、「成功するのに目標はいらない」はタイトルの通り、充実した人生を送る(=成功)ために、一般的に推奨されている「目標設定」は必ずしも必要ないというのが主張である。

僕自身も目標設定は苦手で、それが故に自分軸を見つけることができないと考えていたため、求めていた示唆である。

本書では「ビジョン型」と「価値観型」という2種類の概念を挙げている。前者はまさに目標設定を行ったうえでそれに突き進むやりかた。僕が苦手なやつだ。

一方後者は、その場面ごとに自分の価値観に沿った選択・対応をすることでやる気を導き、成功を手繰り寄せるというアプローチ。非常にしっくりくる。

両者に優越はなく、人によって合う合わないかの違いだけ。これを踏まえたうえで、自分軸の見つけ方を紹介してくれている。

そしてこの自分軸の見つけ方の手法を、より具体的に示したのが二冊めの「フセンで考えるとうまくいく」といったところか。

こちらは自分軸の見つけ方だけではなく、もう少し広義にフセンを使った整理術を紹介した本である。

実際にワークしてみたが、ひとまず可視化されたことにより、安心感みたいなものを感じることが出来た。

何度か繰り返し、アップデートすることでもう少ししっくりくるかもしれない。そういう意味では追加・削除・更新がしやすいフセン作戦は、その繰り返し作業のハードルを下げてくれるという点で優秀だと思う。

限りあるリソース、特に時間を有効に使うためにも、自分軸を定め、やりたいことをクリアにし、充実した人生を送っていきたい。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?