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【読書録】教室を動かす言葉のチカラ 渡辺道治


印象に残った言葉


▪️まずは、書くこと▪️

書くためには頭の中を整理し、まとめる必要があります。頭で整理できていない、まとまっていないものは、当然ながら話せないし実感も湧きません。
(中略)「書くこと」は、その言葉を自分の中にストックし、考えや思いを言葉にテンポよく変換するための素晴らしいトレーニングになるのです。

▪️その言葉、子どもの「心」に届いていますか?▪️

私が先に書いた「心に届く」とは、「認知・理解」ではなく「納得・共感」にまで至っている状態を指しています。
なぜこのような話を書いているかというと、学級通信とは多くの場合、認知や理解だけでなく、納得や共感を目指して書かれているものだからです。

▪️たった1人の心に届く言葉▪️

「たった1人の心に届く言葉」は、その子のことを詳細に思い浮かべ、「一番ほしいであろうメッセージ」を想像するところから生まれます。


読んだ理由など

渡辺さんの本だったから、というのが大きな理由であり全てだが、もう少しまとめてみたい。

結論を言えば、準備と振り返りの質を上げるため。

日々「学校」という場所で過ごす中で、充実感のある日と、そうでない日がある。
その違いを改めて考えてみると、「仮説という準備があるか否か」だと感じる。

その日の目の前の生徒の状態を見て、「こんな言葉をかけてみたらどうなるだろうか」という仮説を持って事に当たれた日は、どんな結果(言葉が入っている/入っていない感覚、言葉をかけた後の行動変容の様子など)になろうとも心に余裕があるし、充実感がある。

反対にその準備ができていない日は、どこか視線が下がり、「やらされ感」「悪い意味での仕事感」があり、1日が終わった時になんとなくよくない気分になる。

準備と振り返りの質を高めるために話す枠組み、伝え方についてリファレンスが欲しいなと思いこの本を手に取った。

一生というのは毎日の1秒1秒の積み重ね。

教師は忙しい。
「ナンダコレ」と思うような仕事も多いし、愚痴を吐きたくなるときもある。

でも、それでも喜びの多い時間にしたいし、特に生徒にはそういう姿を見せていきたい。

どんな時間を過ごそうとも1年後には1歳ぶんだけ歳をとり、寿命が近づけば死ぬ準備をしなければならない。
本当の意味で「生ききる」「人生を楽しみきる」ために学び、実践し、少しでも「マシ」になれればいいなと思う。

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