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つながる、コミュニティになる、そして社会になる

僕はずっと社会の中の一部だと思っていた。

既にある社会の中で役割を見出して生活するしかないと思っていた。

しかし、色々なコミュニティを見てきて自分の居心地の良いコミュニティは自分の手で創り出せるのだと知った。

今日はそんなコミュニティの創り方。
ましてや、良いコミュニティの創り方について自分なりに考えていきたいと思う。

まず、良いコミュニティとは何か、それは『居心地が良い場』だと一旦定義しておく。

その良いコミュニティの例として2つの地名、1つの店舗を紹介したい。

まず、1つ目に山梨県の小菅村である。

小菅村は人口700人程度の村で、日々高齢化とそれに伴う次世代を引き継ぐ者の低下に頭を悩ませている地域だ。

そんな社会現象とは裏腹に、小菅村に住んでいる村民はコロナ禍でも外から来た人に対しても笑顔でで迎えてくれて、『誰?』みたいな反応を一切しない。

むしろ、コミュニティ以外の人がいることが当たり前の感覚になっており、それがむしろ外から来た人にとっては居心地が良い。

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▲小菅村の白糸の滝

2つ目に宮城県の女川町である。

地名を聞いてわかる人には分かると思うが、2011年3月11日に日本を突如襲った東日本大震災の津波の被害を一番受けた地域である。

女川町に僕は就職活動をするかどうか悩んでいるタイミングで足を運んだ。

無論、人口の数や経済の規模が小さいと行動範囲も制限されてくる。

女川町もお酒を飲む場所といえば、いくつかあるのでなく、一箇所しかない。

そこに住民達は共通認識として夜な夜な集まってくる。

一箇所しか集まる場所がないため、集まる人は本当に多種多様な経歴を持った人達だ。

町長や水産業の社長、僕のような観光客、本当に色々な人が1つの場所に集う。

何となく、町長と言った政治家や社長といった肩書きの人と話すには気が引ける感じがしていたが、思ったよりもフランクに住民の人達は会話をしていた。

この役割ではなく、同じコミュニティの一員として接している感じがみていて、同じ空間にいて何だか微笑ましかった。

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▲女川駅:震災から10年とは思えないほどの綺麗さ。

3つ目に川崎にあるロックヒルズガーデンである。

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ここは僕が元店長を務めていた職場だが、学生だけで運営している屋上グランピングBBQ場だ。

ここはアルバイトをしに行くというよりは遊びに行く感覚に近い。

宿泊機能がある為、スタッフが寝泊まり出来る素敵な職場。

スタッフ同士の仲も良く、何なら学生しか働いていな為、ダラダラと話して長居してしまったり、お友達を呼んでスタッフと飲み会したり、そんなことは日常茶飯事。

長居できたり、外のコミュニティを連れて来れるのはきっとこのお店が良いコミュニティである証。

なぜ、世の中にはたくさんのコミュニティがあるのに、居心地が良いコミュニティがあったり、早くその場から抜け出したいコミュニティがあるのだろうか。

先ほど、紹介した3つの場に共通して言えることは

『どん底を経験したことあるか、否か』

である。

小菅村だったら、人口が700人にもなって、このまま未来の為に動き出す人がいなかったら廃村になる。

女川町だったら、震災によって町の痕跡が何もかもなくなってしまった。

ロックヒルズガーデンだったら、コロナ禍で人がいなくなり、売上も減り閉店しようとしていた。

このどん底経験をしているか、どうかは良いコミュニティになれるか、どうかの1つの分岐点になると考える。

なぜなら、『何とかしなきゃ』と思っているから、思う人がいるから物事が動き出す。

そして、全てを失った場所では地位も名誉も意味をなくし、自分勝手の名誉はいらなくなる。

なので、自分勝手にならず人に頼る、外に頼る。

加えて、自分が自分が、とわがままになっている間にそのコミュニティが残っているとは限らない。

だから、物事の判断基準を早めないといけないから女川町のように復興が変化するスピードが速い。

こうしたどん底経験が結果として周りの意見を人を受け入れ、外から来た者が同じ空間にいても居心地の良いコミュニティへと感じるのだと思う。

逆に、コミュニティが安定していると人間は欲を出す。

より儲かる経済の仕組みを考えたり、周りと見比べる余裕があるから他人と優劣をつける。

どこのコミュニティに所属しているか、で考え方が変化する。

他人との競争する社会が善かもしれないし、他人との共創が善かもしれない。

その考え方の総量が増えていくと、村から町へ、町から市へ、どんどん総量が増えて社会になる。

でも、それを元を辿っていくと1人の小さな発想から社会は始まる。

その発想が私利私欲のためか、蘇生のためか、始まりでコミュニティの質は左右されるじゃないかな。





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