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【映画感想文】劇場版きのう何食べた?

京都旅行でシロさんとケンジが食べたカレーうどんは
よだれ出るほど美味しそうだった
キャラメルりんごトーストのバニラアイスのっけシナモンパウダーがけには悶絶した
佳代子さんに教わったローストビーフ
アクアパッツァ
クリスマスの定番ラザニア
一年前に劇場でこの映画を観た時は
すぐにでも作ろうとほくそえんでいたのに
結局どれも作らずに今に至っているのは何故だ

京都旅行でのシロさんの優しさに怯え
別れのフラグを立てたり
重い病気を心配したりするケンジは
ほんとに愛おしい
旅行がシロさんの親に、もう来ないで欲しいと
言われたことの罪滅ぼしのためだと知っても
ケンジは怒らない、怒れないと言う
自分はシロさんの奥さんでもお嫁さんでもないから。
どんだけ奥ゆかしいんだ

『一番近いやつに思ったこと言わないで
誰と本音で付き合うんですか』は田渕君の台詞
この時のケンジのちょっと思わぬとこを
突かれた感じの顔は今でも記憶に残る場面だ。
たしかに。それはそうだと思う反面
一番近い人だから言えないことも沢山あるよね
言って関係が変わることもあるって考えちゃうしね
お互いモヤモヤしながら、探り合いながら、小出しに
ちょっとずつですよね。

ジルベールの言葉にも時々はっとさせられる。
『筧さんもほっとけやいいんだよ。親なんか』
『気に入らない。孫ってそんなに必要?』
『大体子供なんかいなくたって本人たちが幸せならそれでいいじゃん』
『結局家に縛られてるってことでしょ。つまんないね』
それにケンジが応える
『誰かの嬉しい事ってのはやっぱり嬉しいじゃない』
ジルベールも小声で『そりゃ、そうだけど』
ここには何だかきゅんとした。

シロさんの愛情表現は一見回りくどいようだが
何ともシンプルなのだ
まずケンジの胃袋をしっかり掴んだうえよそ見をさせない
そして亭主関白のようで最後に折れるのはシロさんだ。

『いいじゃないか。お前と俺だけで』
シロさんのこの台詞にはこっちも照れたし泣けた。

でもね結局夫婦だろうと、同性のカップルだろうと
一緒かなと思うわけです。
同じところで悩み傷つき考える
失いたくないから、お互いちょっとずつ我慢したり
譲りあったりはどっちも同じでしょ?

『シロさんと二人泣きたくなるくらい幸せ
でも俺たち二人だけで生きてるわけじゃないしさ
シロさんはこれまで以上にお父さんお母さんと仲良くして』

『シロさんこれからはあなたはあなたの家族を
一番大事にしてね』
思いやりが絡み合うお義母さん(お姑さんとも言う)とケンジ。ほら会わなくても大丈夫。ちゃんと伝わってる。

エンディングはお花見とお弁当
おかずはお母さんの味の肉団子
『きれいだなって隣にいる人に言えるのいいな』
そして流れ出すスピッツの 大好物
ここでまたグッと高まるわけで。

兎に角予告通りお腹も心も満たすほっこり映画でした。
アマプラでもやってるよ~。

#映画感想文

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