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第93回センバツ高校野球 開幕!! (でもキャリアの話)

ついに開幕しました、春の甲子園。
昨年は春、夏ともにコロナの影響により大会が中止となりましたが、今年は参加選手のPCR検査の実施、観客入場は1万人(定員は4万7千人)に制限などの対策を行って、大会が開催されることとなりました。

私は高校時代はテニス部でしたが、当時から高校野球観戦がとても好きでした。
プロ野球も好きなのですが、高校野球の場合は9回裏5点差からの逆転みたいなドラマチックな展開があったり、サヨナラエラーがあったり、一方でプロも目を瞠るような素晴らしいプレーがあったり、想像を超える展開を目にすることがあり、常に緊張感と期待感が入り混じった気持ちで試合を楽しめるところが、私にとっての高校野球の魅力なのでしょう。

今日から開幕した今回の大会がどのようなドラマを生むのか、可能な限りテレビに齧り付いて見守っていきたいと思います。


さて、今日は"転機"の話。

先日の記事でも少しご紹介した通り、キャリアにおける転機は下記のような3つのイベントのことを指します。

・期待(予想)していたことが起こった
・期待(予想)していなかったことが起きてしまった
・期待(予想)していたことが起こらなかった
(ナンシー・K・シュロスバーグの理論)

ここでまた高校野球の話題に戻るのですが、冒頭にも記載した通り、昨年はコロナの影響により大会が中止されました。
これは甲子園大会への出場、その先のプロを目指す高校球児にとって「期待していたことが起こらなかった」という転機と捉えることが出来ます。

この時に大事なことは"転機"を自分自身がどのように捉え行動するか。
例えば「甲子園大会に出られなかった悔しさを大学野球にぶつける」「同じように夢を失った球児にインタビューして書籍を出版し印税で大儲けする」「やり場のない喪失感を引きずって、コロナがなければ・・・と後ろ向きに生きる」色んな選択肢があります。

転機になるイベント(或いはノンイベント)に対して、どういうリアクションを取るべきかという唯一解はありませんし、イベントがポジティブなものかネガティブなものかは、月日が経過してわかることもあります。
#「あの頃は辛かったけど、それが今の自分を支えてるんだ」と飲み屋のオヤジが語っています


はてさて「コロナで中止になった甲子園大会」はどのようなイベントとして捉えられるでしょうか。

「頑張っていた球児がかわいそう」と思う人もいるでしょう。私も同じような感想を持ちました。

しかし頭の片隅で別の考えを持っている自分もいました。
「全力で頑張っていたことが、ご破算になり徒労に終わる なんてことはビジネスの世界にいれば誰にでもあるし、日常茶飯事にある」
もちろん、甲子園大会というのは、高校生にとっては苦しい練習の成果を発揮するための総決算でしょうし、人によっては子供のころからの10年越しの夢かもしれません。
そういう意味では、非常に心理的な影響は大きそうです。しかし長い人生の中で見れば、愛する家族との死別であったり、為す術のない自然災害など、無情な出来事は誰にでも起こる可能性があります。

しかし、発生してしまった事象(=過去)を無かったことにすることは出来ないのです。出来ることは、現実(=今)をどう受け止めるか。そして、その現実をどう活かすか(≒未来)を考えること。

ひょっとしたら、甲子園を夢見て出場が叶わなかったことをきっかけに、医療の仕事に目覚める人が現れているかもしれません。大学野球を経て一層の努力をして阪神タイガースの4番となって甲子園で大活躍する選手が現れるかもしれません。転機がどのように作用するかなんて、誰にも分からないのです。出来ることは、発生した転機をどうやったら活用できるか、きっかけと捉えられるかと考え、行動することだけです。

過去を振り返って後ろ向きに歩いていたら、未来につまずいてしまうかもしれません。明日に目を向けて、今を踏みしめて、この一瞬を大切に。

球児達よ、この一瞬に輝け!

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