見出し画像

採用ってなんとなくやるものなの?

少し前のコラムだけれど、衝撃的な内容のものを見つけた。

自社で活躍するために必要な、性格特性、能力、ストレス耐性について、明らかにして選考基準に落とし込んでいると答えた企業は全体の20%以下という記事。

ちなみに記事内にある調査概要には、回答社数は6,504社とあるので、ある程度情報としての妥当性が高い調査内容と判断できる。


ジョブ型企業とか、メンバーシップ型企業とかについては、注目が集まり、それぞれの企業タイプによって採用選考の進め方が違ったりもするので、何かと選考内容やその基準というのは注目され、検討されている・・・と、思っていた。

私は過去に3社で社員として働き、また採用支援として数十社の採用業務に携わってきたのだけれど、どこも自社で活躍している人物像を特定し、ペルソナ設計をして、採用活動を行っていたから、そういったことを行っている企業が2割に満たないというのは、衝撃的過ぎて目を疑ってしまった。


活躍する人物像の定義がない状態で、どうやって採用をしているのだろう。フィーリングか?
それに、要件定義が出来ていない中で、どうやって採用の振り返りをしているのだろう。フィーリングか?

本当にフィーリングを図っているならば、まだマシで、大抵の場合はバイアス(或いはアンコンシャスバイアス)によって判断されていることが圧倒的に多い。

採用オタクの私からすると、人物定義していないすべての会社の採用担当に教えを説いて回りたいくらいの衝撃だった。


就活生が面接官ガチャなどといって、どんな面接官と当たるかは運任せなどと揶揄する様子を見かけることがあるけれど、彼らの言うこともごもっともだ。8割の企業はどんな人を採用すべきかについて詳細に理解していない。つまり、選考や採否判断の軸が無いか、非常に弱いということだ。

私は人事だったり、採用担当だったり、採用コンサルだったり、キャリアコンサルだったりしたので、企業活動の中で人事戦略は重要なものだと思っているし、その中で採用戦略ってとても大事なものだと思って働いてきただけに、この調査結果は、衝撃だ。

色々、書いたけれど、要するにビックリしたというnoteである。
あー、驚いた。



この記事が参加している募集

人事の仕事

サポートありがとうございます!小躍りしながらキャリア・コーチング関連書籍の購入費に充てさせていただきます。