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採用担当という景気変動型の仕事

今日も暑いですね。めちゃくちゃ暑いですね。
にも関わらず、何を思ったか急に走りたくなって炎天下の中ご近所をランニングしてきました(良識ある皆さんは真似しないか、ご自身の判断で運動されてください)

まぁ、何も突然「そうだ、走りに行こう!」と変なスイッチが入ったわけではない。1カ月ほど前から、我が家では「リングフィットアドベンチャー」が導入され、毎日リビングでドタドタと床を響かせながら、筋トレしたりストレッチしたりしている。

運動メニューは様々あるのだけれど、その中に「ジョギング」がある。
ジョギングと言っても、ルームランナーがあるわけではないので、その場で足踏みをする程度のものなので、なんとなく走った気にならず、ちょっと消化不良を感じてしまう。

そんな消化不良感がこのところ脳内にあったことと、採用代行を担当していたクライアント企業が採用活動を休止するということで、仕事がトんでしまい、気力と体力が行き場を失ってしまい、それが私をランニングへと駆り立てたのかもしれない。

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新卒採用は、ある程度季節性があり世の中的な就活シーズンを外してしまうと、採用難易度は途端に上がるし、非効率になってしまうことが多いため、新卒採用を行うかどうかという意思決定は、かなり早いタイミングで行われるし、よほどのことが無い限り、途中で採用活動を休止するということはない。(逆に言うと、新卒の採用活動を途中で休止している企業というのは、よほどのことがあったという事である)

一方で、中途採用に関しては、通年採用で活動している企業がほとんどであるため、特定の時期に募集が集中するということはあまりない。
また、新卒採用のように何百人~何万人というような大規模な母集団を形成して、一気に採用プロセスを進めるというよりは、数名~十数名程度の小規模な母集団を築きながら、採用プロセスを進めるという方法が取られることが多い。

従って、採用を止めること、また再開することが新卒採用と比べると比較的ハードルが低い。

ビジネスの状況、売上状況などによって、採用のストップ&ゴーが行われるということも、決して珍しいことではない。特に意思決定の早い会社などであれば、尚更である。


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前職で私が中途採用の担当を行っていた頃にも、採用凍結ということが度々あった。
前職企業は控えめに言っても、めちゃくちゃ儲かっている企業だったし、超急成長企業だったので、採用活動は常にフルスロットル、アクセルベタ踏みという感じだったのだが、同時にキャッシュフローをめちゃくちゃ重要視しているところもあったので、プロジェクト単位での予算凍結なんてことは決して珍しいものではなかった。

前職では完全なジョブ型雇用を行っていたため、中途採用の担当者は、基本的には中途採用に関する業務しか行わない。

従って、採用活動がストップすると仕事が無くなってしまうのである。
何かしらのレポートを作ったり、実績の振り返りを行ってみたりするものの、そんな仕事はあっという間に片付いてしまう。

振り返ってみれば、その時こそ休暇の取りどころであるし、気楽に構えていればよかったのだけれど、当時は、するべき仕事が無い状態というのは、何の価値も発揮していないような気持がして、居心地が悪かったのを覚えています。

前職のよかったところは、採用活動が凍結したとて、数週間から数か月もすれば、すぐまたフルスロットルで採用を再開することが見えていたので、そこまで悲観的にならずに済んだこと。

当時の採用チームのマネージャーがこぼしていましたが「採用の仕事というのは、企業の業績が悪化すると一番最初に無くなる仕事。同じ人事でも労務関係の仕事であれば、会社が倒産するときまで、リストラであったり手続き関係など、仕事が無くなることはない。もし人事でキャリアのポートフォリオを考えるならば、採用職一本というのは、相当リスクが高い」そんなことを言っていた。

たまに新卒の就活生の中で、採用担当を希望している人を見かけますが、採用業務の次にどのようなキャリアを目指すのかは、早いタイミングで検討しておくのも重要かもしれません。




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