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時間はどこに消えているのだろう。

少し前に読んでいた本で気になることがあった。
厳密ではないけれど、こんな感じだったと思う。

「新しいことを始めようと思っても、大抵の人は忙しくてそれどころではないと感じてしまいます」

その本は、自分の創造性を高めるためには・・・的なビジネス書というか自己啓発本というような本だったのだが、前提として「みんな忙しいよね」というスタンスで書かれていて、少し違和感を感じた。

そんなにみんな忙しいの? と。

私は今フリーランスとして働いているので、会社員時代と比べると時間の自由度は高くなっていると思う。
会社員時代は、年に何度か繁忙期的なものがあって、その期間は朝起きて会社に行って、帰宅して風呂に入って寝るだけ、みたいな生活を送ることもあったけれど、年間の中で延べ日数で数えると数日~数週間というところだろう。

あとの期間は、多少の波はあれど、仕事が終わって帰宅してから2時間くらいは自分の時間が持てていたのではないかと思う。加えて、土日はしっかり自分の時間だった。
「平日は2時間しかないじゃないか」と感じる人もいるかもしれない。まぁ、それは人それぞれの価値観によるところだから、そういう人がいてもおかしくない。

1日に2時間の時間を自分のために有効活用出来ている人は、どれくらいいるのだろうかと思う。なんとなくSNSや動画サイトなどを見ていれば2時間なんて、あっという間に経過してしまうし、それすらも放棄して、ただぼーっと過ごしても割とすぐに経過してしまう時間である。

逆に2時間をきっちり自分のために使ったらならば、1年間で730時間にもなる。これは1日8時間稼働で考えても90日分にもなる。(24時間で考えると30日分)

それだけの時間があれば、けっこう色々なことが出来る・・・はずである。少なくとも数字的には。


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本屋に行くと、時間管理術的な本が平積みになって置かれている。しかも、一時の流行のようなものではなくて、少なく見積もっても10年以上ずっと、(作者やタイトルの入れ替わりはあれど)時間を活用するノウハウが記された本が売られている。
それほどまでに、時間を活用する方法が求められているのかと思うと、すごく不思議に感じる。

そう思って、友人に聞いてみたところ、
やはりそれほど逼迫して忙しいと感じることは少ないという。ただ、家族と一緒に生活をしていたり、子供がいたりすると、自分だけの時間というのは限られてしまい、それが忙しさく感じる原因なのかもしれないと話してくれた。

確かに、子供がいれば親の時間というのはあっというまに消えていくのかもしれない。


子育て世代以外の人の時間はどこに消えているのだろうか。


参考:労働者の1日の生活時間
少し古い資料だけれど、厚生労働省によると日本人の平均的な平日の余暇時間は3.4時間らしい。


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