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退職が決まったら 去り際は丁寧に。

終身雇用制度の崩壊ーーーそんな言葉がささやかれるようになってずいぶん経つ。最近では、新卒入社と同時に転職サイトに登録する人がいるくらい、転職することは、ある種の当り前になりつつある。

転職すること自体について、タイミングだったり、状況だったりで祝福しやすいものもあれば、懸念を感じてしまうものもあるけれど、その転職の妥当性については本人にしか分からないことなので、周りがとやかく言う必要はない。
もちろん、転職相談を受けた場合などは、客観的な視点を共有することは出来るし、渦中の本人が気づいていない(見えていない)ことを教えてあげることも出来る。それでも、最終的に転職を決めるのは本人以外にはありえないし、それが良い転職となったどうかを判断できるのもまた本人だけだ。

長々と書いてしまったが、要するに転職すること自体の良し悪しは簡単には判別つかないという事である。


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そんな転職することが当たり前になっているご時世、転職を決めてから退職するまでの振る舞いについてのご相談を頂くこともある。

結論から言うと、出来るだけ丁寧に、可能な限り円満に、立つ鳥後を濁すどころか整然とという感じだろう。

何もこれは人間関係だけのことではない。

組織で働くということは、自覚の有無に関わらず多かれ少なかれ他の誰かと協力したりお世話になっている。したがってそのことに対するお礼などはしっかりと伝えておくにこしたことはない。
中には、退職したら関係がなくなる なんて考えておざなりにしてしまう人もいるけれど、世間というのは思っている以上に狭い。別の仕事で関わりを持つ可能性だってあるし、新しい職場の人が元の職場の人と親しい関係にあるということも珍しくない。

他には、自分自身の経験についての棚卸などもしておくとよい。
それまでの仕事を通じてどのような経験を積み、どのような知識やスキルを身に付けることが出来たのか。それを次の仕事でどのように活かすのか。

或いは、次の仕事に向けてのラフプランみたいなものを考えておくことも重要だろう。次の仕事に就いたら何にチャレンジをするのか。どのような経験やスキルを身に付けるのか。次に転職をするタイミングはどのように決めるのか。


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便利な時代になったもので、様々なSNSを駆使すれば、ほぼ全ての知り合いといつでもつながることが出来る。逆を返すと、いつでも誰でもが簡単に繋がれてしまう時代である。

そもそも関係性が悪化しての転職ということもあるけれど、お礼を伝えるだけでうまくいくことも多々ある。と言うわけで、面倒でも丁寧に対応することを強くお勧めします。


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