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ただお菓子を食べて雑談するだけの会議

依頼を受けていた書類選考がやっとひと段落した。
数百名分のガクチカを連日拝見させて頂いたので、けっこう色々な書き方のパターンが見えてきた。と、同時に合格するガクチカの書き方と、取り組みの内容が悪いわけではないのに評価が難しいガクチカの特徴なども分かった。これは近日中にnoteにまとめようと思う。


さて、なぜか唐突に前職で採用担当をしていた時のチームミーティングのことが頭に浮かんでいるので、その当時のお話を少し。

チームメンバーは、私の上司とその部下が私を含めて5~6名。私以外は全員女性という構成で、私以外のメンバーは入社から1年程度と比較的歴の浅い人が多かった。

そんなチーム構成だったからなのか、私の上司があるとき「雑談のためのチームミーティングをします」と宣言をした。


最初はどういうことか、よく分からなかった。


第一回のミーティング当日、
上司は社内の売店で買ったお菓子を抱えてミーティングルームに入ってきた。

各メンバーにお菓子をくばり、まずは遠慮なく食べろと促す。
そして、アイスブレイク的に最近の身の回りの出来事などについて、自分で話したり、メンバーに順繰り話せたり、そんな風に時間は過ぎて行った。

およそ1時間くらいだっただろうか。
特に仕事の話をするでもなく、情報共有をするでもなく、ただお菓子を食べて雑談をするだけの時間だった。

そんな”雑談ミーティング”が週に1度、半年~1年くらい続いた。

最初の数回は上司だけがお菓子を用意していたのだけれど、そのうち私も売店で少し買い揃えてから参加するようになった。

雑談のお供のお菓子を買う。

子供でも出来ることだけれど、難しく考えれば難易度はどんどん上がる。

雑談の場とは言え、チームミーティング。食べながら話しやすいお菓子は?
ゴミや食べかすが散らばりにくいものは?
先週はポッキーだったから今週は?
あ、山田さんは甘いのよりしょっぱいお菓子の方が好きだったな・・・
上司はいつもブルボンのお菓子を買ってくる。相性が良くて被らないようにするには・・・
季節的に・・・

などなど、ただ自分の好きなお菓子を買っても問題ない。そもそもお菓子代をもらっているわけではないので、完全に私の好意だ。とやかく言われる筋合いはない。それでも、せっかくアクションを起こすのであれば、人に喜ばれるようにしたいと考える。すると、ミーティングの状況や参加者のことを自然に考えるようになる。


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お菓子を食べるミーティングをすれば、チームワークが向上するというようなシンプルな話ではない。

ただ、何気ない雑談によってメンバー同士の相互理解を深めることで、チームワークが強化されるきっかけが生まれることがある。お菓子選びを通じて、他のメンバーのことを気にかけたり慮るきっかけになることもある。

結局、雑談のミーティングは繁忙期にさしかかる頃に、忙しくなって実施されなくなってしまったけれど、忙しい職場の中で、少しだけ気を抜ける時間があるというのは、貴重なものだったと思う。


皆さんの職場には、ユニークなチームミーティングはありますか?


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