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キャリアを考える時にWantとCan どちらからから始める?

キャリアの軸を考えるときに、Want・Must・Canの3軸で考えてみるというのは、割とオーソドックスな方法で多くの人に知られている。

Want:自分がやりたいこと
Must:社会から求められていること
Can:自分が出来ること

すごく感覚的ですが、「Want(やりたいこと)から考え始めましょう」というアプローチが多いような気がする。
ロジックとしては、社会から求められていて、自分が出来ることだったとしても、やりたくなければ長続きしないから、ということらしい。

出来ることや得意なことが、もし嫌いなことだったとしたら確かに辛いかもしれない。まぁ、長く続けているうちにスキになってくる場合もあるし、好きになる方法や楽しむ方法を見出しながら取り組むというアプローチもあるので、必ずしもWantかどうかは重要ではないのかも?などと俄かに思っていたら、先日受けたキャリアコーチ向けのセミナーでは「Can(出来ること)から考え始めましょう」というアプローチが紹介されていた。

これはどちらかというと若年層向けのアプローチで、そもそも働いたこと無い人や、就労経験の浅い人に「どんな仕事をやりたい?」とWantを問うこと自体がナンセンスというロジックである。知らないんだから、答えようがないでしょ、と。


キャリアの世界には、こんな言葉がある。
「人は、自分が知らない職業には就くことができない」
日本には、現在約17,000種の仕事があると言われており、世界では約40,000種あるとも言われている。

それだけ仕事があれば、どこかに自分にぴったりの仕事があるだろうということは理解が出来たとしても、そもそも自分が全く知らない名前も聞いたことがないような仕事というのは、キャリアの選択肢にはなり得ないのである。


ってことは、WantではなくCanから考え始めるアプローチの方がよいのか?

私の結論は、Want,Canのどちらから考え始めても、思考を深めていく段階で双方を行き来することになるので、Wantでも、Canでも、自分にとって考えやすい方からアプローチしていくのが、思考が停滞しにくくて良いかと。

出来ることを考える、その中でやりたいやりたくないの濃淡(優先順位)をつけて見る。
やりたいことの中から、すぐに出来るもの、実現に時間がかかるものなどの濃淡(優先順位)を付けて、次の一歩を考える。などなど。


Mustはどのタイミングで考えるか?
これは、その人の思想や信条によって大きく変わりそう。
例えば、社会貢献とかに大きく関わっていきたいという人は、割と早い段階で検討の軸に入ってくるだろうし、そこまで強く考えていないという人は、業界や企業の成長度を考えるときの一つの指標になってくるのかな、という感じ。
どちらかというと、働き始めてからの”やりがい実感”に繋がってくるところだから、外せないけれど一番最初の方向性を考える段階での最優先事項ではないのかもしれないかなー、と個人的には。


さぁ、あなたのキャリアプランはWantとCanのどちらから考え始めますか?あるいはMustからアプローチしてみますか?

もし客観的な視点で状況を整理したい方などがいたら、個別面談・1on1を行っておりますので、下記のフォームからお問い合わせください。



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