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組織図を見れば、ビジネス戦略見えてくる?

「 組織図 」というキーワードでGoogleの画像検索してみたら、いきなり驚いた。

最初に表示された13件の検索結果のうち、10件が左側にトップがあり、右に流れていく横書きだった。(トップダウン組織に見えないような工夫なんだろな)

前職では、会社全体の組織図を作ることは原則NGとされていた。
人員計画を立てるために、部門ごとには作成していたけれど、それも機密レベルの高い資料という扱いだった。

入社当初は、なんで組織図の機密レベルがそんなに高いのか、理解が出来ず不思議に思っていた。聞くところによると、組織図を見るとビジネス戦略が分かってしまうということで、そういった情報漏洩を危惧してのことだったらしい。


組織図を見ればビジネス戦略が分かる?


昔は何のこっちゃと思っていたけれど、確かによくよく見ていくと色々と分かる部分はある。
さらに、役職(社長、○○部長など)だけが記載された組織図だけだと推測できる情報も限定的だけれど、社員名、社歴、その社員の経歴なんてものと組み合わせれば、何の事業に力を入れているのか、どのようなビジネス展開を狙っていくのか、大きな流れなどは見えてくるかもしれない。


社員の経歴なんて分かるのか?
それこそ個人情報の流出じゃないのか?

確かにその通りなのだけれど、
ある程度の役職者以上になればSNS(LinkedInやBizreach)なんかで、名前さえ分かれば、これまでどんな仕事をやってきたのかなんて情報は、ビックリするぐらい簡単に集められる。

便利で怖い時代だ。


では、組織図をどのように解釈すればいいのか。


例えば、
サッカーの日本代表監督が新しい人に変わったとしよう。

その新しい監督は、従来まで代表に召集されていた長身のFWを外して、代わりにスピードのある選手を招集した。

なんてことがあると、セットプレーでの得点よりも、パスやドリブルなどから突破して得点するチームを思い描いているのかもしれない。

私はサッカーのことは詳しくないので、適切な例えではないかもしれないけれど、そんな感じだろう。
#他に得意な例えはなかったんかい


単純な話、注力する事業に対しては、人やリソースを厚くする。
外部採用が増えている部署は、これから主力事業になるのかもしれない。
逆に、規模が縮小しているようであれば、事業撤退もあり得るかもしれない。

他には、組織形態が頻繁に変わるような企業であれば、意思決定が早くフレキシビリティが高いともいえるだろうし、安定性が無いともいえる。

管理職社員人数 対 メンバー社員の人数なんかでも、どのようなマネジメントを行う企業なのか、カルチャー的なものも見えてくる。

分かりやすい話、
1人の管理職に対して、100人のメンバーが付いている組織で、細かなマネジメントを行うことはできない代わりに、指示系統が明確で仕組みが確立されているということもあるし、
逆に1人の管理職に対して、5~6人のメンバーしか付いていないような組織であれば、マイクロマネジメントされている代わりにコミュニケーションがウェットということもある。


これらは、ビジネス戦略の話であり、企業文化の話でもある。


企業文化というのは、
往々にしてビジネスからの影響を受けやすい。
それは、ビジネスによって時間軸の流れ方や、KPIが異なるからだろう。

プラント事業などを行う企業であれば、事業計画は最低でも数年、長ければ数十年という単位で計画される。一方、輸送関連などであれば、分(秒)単位でのマネジメントを要求されることがある。
自ずと、企業内の文化に差異が出てくる。



さて、とりとめのない内容になってしまいましたが、
あなたは自分が働く会社、これから働こうとする会社の組織図を見たことありますか?

もし一度もないという方は、実際に見てみるか、自分で書いてみると面白いかもしれません。
#メンバーシップ型組織とジョブ型組織で大きく違いそう

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