猫を飼うと行動力がつく
トキソプラズマに感染したオオカミがリーダーになりやすい、というネット記事を見まして。トキソプラズマというのは、ネコ科動物を最終宿主とする寄生虫で、全人類の3分の1ぐらいが感染しているそうです。ネコ科動物の腸内でしか有性生殖できないので、人間やオオカミ、また、鳥類などに寄生しても無性生殖しか出来ない。ネコ科以外の哺乳類や鳥類は、中間宿主なわけです。
寄生虫あるあるとして、最終宿主に辿り着きやすいように中間宿主の行動に影響を与える、ということがあります。たとえば、カタツムリを中間宿主として、鳥類を最終宿主にする場合、鳥類に移動したい、つまり、鳥類に食べられたい。なので、カタツムリは葉っぱの上で目立つような行動を取り、見た目も木の実ぽく変化したりして、鳥についばまれやすくなるわけです。魚に移動したい寄生虫は、昆虫を水辺に誘い出したりとか、ま、そんなことするわけです。あいつら、コントロールしてくるんです。
ネコ科動物というのは、捕食の頂点です。人間は下です。サーベルタイガーにガッツリ食べられた古代の人骨なんかも見つかっていますので、人間は餌だったわけです。鳥もそう。となると、トキソプラズマがほとんどの哺乳類や鳥類を中間宿主として無性生殖するのは当たり前で、全て、ネコ科動物の捕食対象物だからです。で、それらの中間宿主が捕食されやすい行動をとらすにはどうしたら良いかというと、無謀になれば良いわけです。その結果、狼はリーダーになるわけでしょう。
トキソプラズマに感染したらリーダーになりやすいというのは、優秀になるからリーダーになるわけじゃなくて、無駄に自信を持つんだと思います。優秀じゃなくてリーダーになるので、群れは変な行動をとり、捕食される確率も上がります。オオカミでなるものは人間にもなるだろうと、僕は思います。人間がトキソプラズマに感染したら、出しゃばったり、無駄に自信溢れる行動を取りやすくなる。数万年前の環境でそういった行動をとると、簡単にネコ科の餌になります。葉っぱをよじのぼるカタツムリと同じことが起きるわけです。
また、トキソプラズマに感染したネズミは、猫を怖がらなくなる、という話もあります。トキソプラズマは生水とか生肉から感染することもありますが、ネコ科動物の糞の中にいて、ま、これだけみんなペットで飼っているんだから、人類の3分の1も感染しているのでしょう。で、ネコが好きになるんじゃないですか。感染したネズミのように。本来、ネコは肉食動物ですから、かわいい、とか言っている場合じゃないんですけど。かわいく思えますよね。僕もかわいいと思います。たぶん、僕もトキソプラズマに操られているんだと思います。
田舎暮らしを始めてからは、外飼いで猫は飼っていましたが、ほとんど接触はしていない(ネズミ対策として飼っていた)。それよりも、僕が子供の頃、記憶の無い頃に、実家で猫を飼っていたらしいんですよ。写真が残っています。父親が実家から持ってきたそうでして。汚ねぇ猫です。僕の実家は、母親の実家で、父親はそこにマスオさん状態で入ったそうです。猫を連れて。ひょっとしたら子供の頃に、そこでトキソプラズマに感染したのかもしれない。元が野良猫だそうですので、ま、感染していても不思議じゃありません。
これを読んでいる人はご存知でしょうが、僕は平均より無謀な行動は取りがちです。知らない土地にも行ってみたいし、知らない人と会ったり、人前に出るのも結構平気だし。これ、明らかに症状ですよね。生物として、危険が増しているだけですから。数万年前なら、サーベルタイガーのご飯になって終わりですよ。幸い、現代社会は安全で、ネコ科動物に捕食されることもなく、行動力(無謀で鈍感)が良い方向に出ることもあるのですが。それもトキソプラズマに感染した結果だとしたら、原因は、父親が猫を連れてきたことですね。
我が家の子供に「どっか行きたい?」とか聞いても、全く旅行とかも行きたくないし、興味ないし。でも、その場所が安全であれば動きたくないというのは、生命として正しい。おそらく、トキソプラズマに感染していないのでしょう。ということで、行動力を付けたければ、ネコを飼えば良いということです。能力は上がらなくても、無謀になって、行動するようになります。ま、それが社会を乱すかもしれないけど。しょうがない。ネコが悪い。てかトキソプラズマのせいなので。しょうがない。またあした。
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