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ハマスによる大規模テロにはイスラエルの右派にもハマスと同様に責任があると思う。

10月7日に発生したハマスの大規模なテロ攻撃により多数のユダヤ人が殺害された。私見では、今回のテロ(ユダヤ人の殺害)はイスラエルの右派にもハマスと同様に責任があると思う。

報道されるイスラエルの地図には、ガザ以外にヨルダン川西岸地域にファタハが支配するパレスチナ人自治区がある事になっている。実態はその半分以上の地域をイスラエルが実効支配(警察権)し、そこに住んでいるパレスチナ人を追い出してユダヤ人の入植地が作られ、パレスチナ人は不便な生活を強いられている。

ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区も、ユダヤ人の入植により虫食い状態にある。

イスラエルとパレスチナ人が最も和平に近づいたのは1993年のオスロ合意だった。この合意でイスラエルとパレスチナ人はお互いを認めて2国共存を目指した。が、この時のイスラエル側首相だったラビン氏はユダヤ人極右テロリストにより暗殺されてしまった。その結果、ネタニヤフ氏など右派勢力がイスラエル政界を仕切り、オスロ合意を棚上げにしてユダヤ人入植地をヨルダン川西岸に作り続ける等、パレスチナ人との平和共存を遠ざける政策を続けている。

その為、パレスチナ側はガザ地区で極左のハマスが台頭しユダヤ人殲滅を目的としたテロ活動を続ける結果となった。一方、イスラエル側は極右が台頭してパレスチナ人を壁の中に閉じ込めて土地と自由を奪い続けている。パレスチナの極左とイスラエルの極右は鏡合わせの様に活動している。以上から、今回のテロを実行したのはハマスだが、そうするよう仕向けたのはイスラエルの右派による政策だと自分は考える。

この問題を解決するには(パレスチナ人がテロに走らないようにするには)オスロ合意の通り、パレスチナ人の国を作り、自治権を与え、生活を向上させ、将来に希望が持てる状態にする以外にない。また、イスラエルがいくら優れていても、パレスチナ人及びイスラム側との緊張状態が続いたまま国を存続させるのは難しい。仮に1回でもイスラエル側が戦争に負ければ国が消滅するし、万が一にもテロによる核爆発でも起こったら大ダメージから崩壊しても驚かない。

この実態を、今回イスラエル支持を打ち出している、日本の右派メディアがどう説明するのだろうか?

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