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一気にすべてはできない。大人も子どもも。

私が子育ての相談を聞いている時は、

「この問題を、
 どうやって分解するか?」

ということを考えています。


これは「問題解決」の時の
考え方と一緒ですよね。


何か悩みや問題が起きた時。

複雑に絡み合っている要因を
1つずつ紐解いていくと、

1個1個は実は、
そんな難しいものではない。

ということがよくあります。


これは子育てでも同じ。

親御さんたちの多くは、
「ごちゃ混ぜ」で
考えてしまいがちです。


たとえば、

「うちの子は勉強時間になっても
 全然、机に向かって
 勉強しようとしないんです。」

というようなお悩み。


これは、

・時間を守らない

・机に向かわない

・勉強を始めない

という3つの問題が
重なっています。


で、この3つを
一気にできるようにしようと
考えています。


これはさすがに難しいんですよね。


私たち大人だって、

いきなり異国で
やったこともないスポーツやれ
って言われても難しいですよ。

そのスポーツの経験もないのに、
さらには言葉もわからない。


一気にこれらすべてを
できるようにするのは、
さすがに難しいわけです。


子どもの場合は特に。

子どもはまだまだ経験が乏しく、
「現在成長中」の状態です。

「できない」ことが当たり前で、
少しずつ「できる」ように
なっていきます。


たとえば先ほどの、

「うちの子は勉強時間になっても
 全然、机に向かって
 勉強しようとしないんです。」

というお悩み。


であれば、

最初は、親御さんが、

今日やるべき勉強の
参考書やノートを開いておいて、

時間になったら、
お子さまを抱えて机に座らせる。

というようなことを
しても良いと思います。


もちろん強引にするのではなく、
「はーい!じゃあお勉強するよー!」
と楽しい演出や声がけをして。


これはつまり、

・時間を守らない

・机に向かわない

・勉強を始めない


という3つの問題の
上2つを親御さんがやってしまい、

「勉強を始める」というところだけ
お子さまができるようにする。

ということです。


「時間を守らない」ことや、
「机に向かわない」ことなどは、

また別の機会でできるように
してあげれば良いのです。


子どもは好きなことであれば、
時間管理もできるように
なりやすいですよね。


好きなことの時に、

「◯時に好きなことをするために、
 これとこれは、
 ◯時までに終わらせようね」

というような、
時間配分の考え方や体験を
させてあげれば
できるようになります。


こんな感じで、
子育ても「問題を分解する」と、
親御さんも楽になると思います。


子どもは最初から
一気にすべてできません。

でも、常に成長中ですので、
いずれできるようになります。


ですので、まずは分解して、
1つずつできるようにしていけば
良いかなと思います。

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