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何を叱り、何を叱らないか。

私は子育てのアドバイスをする際に、
基本的には「叱らない子育て」を
オススメしています。


ただ、これはあくまでも

「子どもの勉強については叱らない」

ということです。


叱るというのは、
叱る方も叱られる方も
ちょっと嫌な気持ちになっちゃいますよね。

叱り方にもよるのですが、

叱ることによって
子どもの自己肯定感が下がったり、
積極性がなくなったり、
親子関係が悪くなったりする
可能性はあります。


じゃあ、
一切、叱らない方が良いか?
というと、
そういうわけでもないわけで。


小さな子どもは
やって良いこととやってはいけないことの
分別がつかないので、

やってはいけないことをしたら、
叱ってでも教えなければ
いけないことはあります。


・叱るべきなのか?
・叱らなくても良いのか?

このあたりの
判断基準をどうすれば良いか?

迷われる親御さんも多いと思います。


そんな時は、

・やってはいけないことを
 明確に伝えておく

・叱ったあとは
 ではどうすればよかったか?
 対策を伝える

・勉強については
 できるだけ叱らない

この3つを意識しておくと
良いかなと思います。


まずは、
やってはいけないことを
事前にお子さまに伝えておきます。

たとえば、
人を叩いてはいけない。
蹴ってはいけない。など。


で、それでもお子さまが
お友だちを叩いてしまったりしたら、

問答無用で叱って良いと思います。

「叩いたらダメ!」

という
シンプルな言葉でオッケーです。


「ダメ!」という言葉は
禁止で否定的な言葉なので、
良くないという意見もあると思います。

が、
これはお子さまに事前に伝えていて、
かつ本当にやってはいけないことなので、
別に良いと私は思います。


子どもが何かに挑戦したり、
好奇心の延長の行動に対して
禁止したり否定しするのは、
良くないです。

でも、やってはいけないことは
シンプルに禁止しても良いです。


これだけで
子どもの自己肯定感が下がったり、
親子関係が悪くなることは
ないでしょう。


でも、そのあとに、
ではどうすればよかったか?を
教えてあげるのが良いと思います。


お友だちを叩くということは、

子どもにとって
「叩くしか方法を知らなかった」
とも言えます。


叩いてしまった理由を聞き、

であれば、

・口で伝える
・「やめて」「こうして」と伝える
・その場を離れる
・先生や大人を連れてくる
・すぐにお母さんに言う

というように、
叩くのではなく何をすれば良いか?
きちんと教えてあげます。


長々と説教したって
子どもは理解できませんので、

「こうなったらこうしようね」

というシンプルな対策を教えて
あげるのが良いと思います。


このように、あくまでも
やってはいけないことに対して
叱るのであって、

勉強については叱らないようにします。


「子どもの学力を高めてあげたい」
と考えている親御さんは、
ついつい勉強のことで、
感情的に怒ったり叱ったりしてしまいます。


「なんで勉強しないの!」
「なんでまたこの問題、間違えたの!」

みたいな感じですね。


ただ、1つ言えるのは、
親が叱ったところで、

子どもは勉強するようになったり、
テストの成績が上がったり
するわけではありません。


むしろ、それによって
余計に勉強嫌いになり、
成績が下る可能性の方が高いです。


なので親御さんはとりあえず、

「勉強については
 できるだけ叱らない」

と決めておいた方が良いと思います。


そうすれば、

叱らないで
子どもが自発的に勉強するのは
どうすれば良いか?

ということを
考えられるようになります。


そして、
叱るべき時にだけ
叱ることができますので、

子どもの
自己肯定感も下がらないですし、
親子関係も悪くならないと思います。

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