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競争ではなく協働の本来の姿とは?

子育ての世界でも、

「これからの時代は、
 ”競争”ではなく”協働”に
 変化していかなければいけない」

ということがよく言われます。

これは僕も
そのとおりだと思います。


先の読めない時代になり、
従来の正解(やり方)が
必ずしも正しいとは
言えなくなってきました。


誰も正解がわからないので、
正解を作らなければいけない。

となると、

一人では難しいので、
みんなで協力して正解を
作っていかなければいけない。

という感じですよね。


私たち大人はすでに、
仕事などでこのようなことを
実感していると思います。


ただ、子どもの世界では
まだまだ実感できないと思います。


なぜなら、
「競争」という仕組み自体は
これからもなくならないからです。


学校ではテストがあり、
順位が決められ、

受験になれば特に、
必然的に競争が生まれます。


そして長い人生の中では、

必ず「勝負」があり、
「勝敗」が明確になることが
多々あります。


「”競争”ではなく”協働”」
というのは、

「競争を避ける」という
印象を与えがちですが、
そうではないと思います。

競争は必ずありますから。


では、
どう捉えれば良いか?と言うと、

・競争の中で、
 敵を見るのではなく自分を見る

・自分の味方の存在に気づき、
 味方と協働して勝負に挑む

という感じかなと。


確かに中学受験や大学受験は
競争の世界だと思います。

ただ、本来の目的は
志望校に合格するということですので、
◯◯君に勝った、負けたというのは
関係ありません。


1対1のような競技の場合は、
敵が明確になってしまいますが、

その敵に勝つためにも、
自分の強みを伸ばし、弱みを克服する
という「自分との戦い」でもあります。


なので勝負というのは、
「自分の課題をクリアする」
ということで、

視点を「相手(敵)」に向けるのではなく
「自分」に向けることが重要ですよね。


これは子育てでも、
かなり重要な考え方です。


親御さん自身も、
どうしても周りの子と比べてしまい、
不安になることも多いと思います。

ただ、本来の目的は、
子どもの幸せであり、
周囲の子やご家庭のことは
関係ありません。


わが子の強みと弱みを分析し、
課題をクリアすることに集中すれば、

勝負に挑むことができ、
勝つことができますし、
たとえ負けたとしても
次に繋がる課題も見えます。


そして協働というのは、
自分の味方の存在に気づくというのが、
大事だと思います。


子どもの絶対的な味方は、
親ですよね。


勉強したり、
コンクールの練習をしたりするのは、
子ども自身なのですが、

一人で戦うのではなく、
家族(チーム)で戦う体制ができれば、
子どもも安心感を得て、
良い結果も得ることができます。


自分自身の戦いではあるが、
実は自分には味方がいて、
協働して勝負に挑む。

という体験ができれば、
いろいろな勝負に挑戦することが
できるようになると思います。


「これからの時代は、
 ”競争”ではなく”協働”に
 変化していかなければいけない」

これは、ただ単に、

「競争を避けて、
 みんなで仲良くしましょう」

ということではなく、

「敵ではなく自分を見て、
 自分の味方に気づき、
 味方と共に勝負に挑む」

というような感じかなと思います。


この経験が
子どもの頃からできていれば、

これからの時代を
たくましく生き抜ける大人に
育っていくと思います。

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