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イタリアとの出会い。

イタリアの地を初めて踏んだのは大学3年生の冬休み。ミラノ・ヴェネツィア・ローマの5泊7日のツアーに参加したのが最初。イタリアどころか海外旅行も初めてだった。通貨はユーロではなく、リラ、そんな時代。この旅の詳細はまたどこかで。

なぜ、初海外旅行にイタリアを選んだのか。それは高校時代に遡る。もともと活字が好きで歴史好きの私にとって、世界史の授業は楽しみの一つだった。先生は話がうまく、時に脱線しながら、いろんなことを教えてくれた。その中でも古代ローマのことを熱く語ってくれて、その流れの中で、塩野七生の著書についても初めて知った。家に帰ってさっそく手に取った本は「イタリア異聞」。のちにむさぼるように読んだ他の同氏の本とは違い、歴史ではなくイタリア在住のエピソードがなんとも心躍ったのを30年以上たった今でも鮮明に覚えている。その中でも心を捉えて離さなかったのが「黒いゴンドラ」。当時は文字からしか想像しなかったその乗り物にいつか乗りたい、というワクワクした気持ちが湧いたのだった。

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