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小説の世界に浸る幸せ(青山美智子さん)

最近お気に入りの作家、青山美智子さん。登録している読書アプリでおススメされていて知った。

図書館での予約数が多く、なかなか順番が回ってこなかったが、先週末、2冊同時に来た。「赤と青とエスキース」「木曜日にはココアを」の2冊。

早く読み進めるのがもったいないような小説で、ゆっくりゆっくり味わいたいと思う類の本。

こういう、感情が揺さぶられる物語を読んでいると、心の底からリラックスできる。フィクションでもノンフィクションでも、誰かの感情を追体験することは、私が心地よくいられる手段のようだ。

それは、この「note」でも似ているのかもしれない、と思う。日々、多くの方が様々なことを書き残している。その大多数は「有益な情報」だと感じる。参考になることもたくさんあるので、本当にありがたい。

その一方で、見知らぬ人のたまたま見つけた、いわゆる「日記」を読むことも楽しい。何かの役に立つとかそんなことは関係ない。同じ時代を生きている、顔も知らない人が「何をして、どんな感情を抱いたのか」ということが、ただただ興味深い。

「経済は人の感情で動く」とはよく言われるが、「人」の心の動きがあってこその世の中だと思う。だから、一見何も役立たないと思われがちな「日記」や「エッセイ」を今後もたくさん読んでいきたいと思っている。

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