”たのしい”をちょっと加えて

文科省のある委員会の委員をしています。ご想像の通り、官僚の方々はとても真面目です。何より、他の省庁と比較して、とても綺麗な言葉を使い毎回感心させられます。

でも、研究の弱体化は他国からも指摘されるほどです。何が足りないかって、好奇心の赴くままに研究ができないからです。それはお金もそうだし、体制もそう。研究者は芸術家と同じです。人類にとって次の一歩を切り開くための大切な人たち。もちろん、切り開くのは一握りかもしれませんが、確率を高めるためにはある一定の数が必要です。

研究者が苦手なお金集めや事務作業に多くの時間を割いているようでは、なかなか次の研究者たちが育たない。少しでも研究に没頭できる時間を増やすことで、活性化することは間違いないと思うのです。

そして、このことは日本全体に当てはまります。真面目すぎて、国内でつつき合いして首を絞めあっているのではないでしょうか。もう少し、ゆるく、”たのしい”を分かち合うような雰囲気になるとうまく回り始める気がしているのは私だけでしょうか。

https://www.nippon.com/ja/currents/d00397/

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