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【詩】針

「棘のない言葉」なんて
いつの間にか忘れてしまった
一体何処へしまったっけ?
多分記憶の片隅に転がってる
ハリボテのような情景に
皆が釘づけのショーケース
ちちくりあってるヒーローに
刺した言の葉は針葉樹

標本に入れられてしまうのは
羽の綺麗な踊り子達だ
光を求めて爛れてしまった
僕の羽では役不足
だから刺さったこの針は
僕が望んだ痛みではない
きっと。

きっと。

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