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歌詞語彙辞典 #5

『エレファントカシマシ5』

●カウント数 817
●最多出現ワード
★1位 「俺」「おれ」 合計 36カウント
圧倒的な出現数。10曲中8曲。内訳は、
・「俺は」9カウント、「おれは」7カウント
・「俺の」9カウント、「おれの」1カウント
・「おれを」4カウント
・「俺に」2カウント
・「おれ」「おれに」「おれには」「俺のよ」各1カウント

そしてその他に
・「俺達は」1カウント
・「この俺は」2カウント
 「この俺に」「この俺にしても」「この俺には」「この俺にも」各1カウント

★2位 「日々」 合計 30カウント
・「日々」13カウント
・「日々よ」6カウント
・「日々の」「日々を」各4カウント
・「日々に」2カウント
・「日々は」1カウント
しかも特定の曲に多いわけではない。
1曲中の出現数に差はあるものの、10曲中7曲に出現。

★3位 「過ぎる」 合計 24カウント
・「過ぎる」7カウント
・「過ぎゆく」6カウント
・「すぎゆく」3カウント
・「過ぎた」「過ぎていた」「すぎゆき」「過ごさぬ」「過ごした」「過ごしゆく」「過ごす」「過ごすため」各1カウント

★4位 「暮らし」 合計 22カウント
・「くらしの」5カウント
・「暮らしの」4カウント
・「暮らしは」2カウント
・「暮らし」「くらしが」「くらした」「暮らしていたよ」「暮らしてた」「くらしと」「くらしは」「くらしゆくため」「暮らしゆく」「暮らしを」「暮らす」1カウント

その後に、
・16カウント 「ああ」 7曲

・14カウント 「ある」
 内訳:
 ・「ありて」5カウント
 ・「ありし」3カウント
 ・「あり」2カウント
 ・「あった」「ありそうな」「ある」「あると」各1カウント

・12カウント 「ただ」
 また「ただただ」は 4カウント

・11カウント 「中」
 内訳:
 ・「中」4カウント
 ・「中で」「中へ」各3カウント
 ・「なかへ」1カウント

・10カウント 「この世」「平和」
 各内訳:
 ・「この世の」5カウント
 ・「この世に」2カウント
 ・「この世には」「この世は」「この世へ」各1カウント

 ・「平和な」4カウント
 ・「平和が」「平和の」各2カウント
 ・「平和」「平和なる」各1カウント

・9カウント 「今日」「何」
 各内訳:
 ・「今日は」5カウント
 ・「今日も」4カウント

 ・「何も」4カウント
 ・「何か」3カウント
 ・「何を」2カウント

・8カウント 「とき」「平和」「夜」
 各内訳:
 ・「時を」3カウント
 ・「ときを」2カウント
 ・「ときとなく」「ときの」「時は」各1カウント

 ・「夜」3カウント
 ・「夜で」「夜と」「夜に」「夜は」「夜も」各1カウント

・7カウント 「人」「部屋」
 各内訳:
 ・「人」「人の」各2カウント
 ・「人の世に」「人々を」「人よ」各1カウント

 内訳:
 ・「部屋の」4カウント
 ・「部屋の中」「部屋の中で」「部屋を」各カウント

・6カウント 「働く」「ひとり」「ゆく/行く」
 各内訳:
 ・「働く」3カウント
 ・「働いた」2カウント
 ・「働いて」1カウント

 ・「ひとり」3カウント
 ・「ひとりで」「ひとりでも」「ひとりの」
 そのほかに
 ・「ひとりぼっち」3カウント

 ・「ゆく」3カウント
 ・「行く」「ゆくのか」「行こうが」各1カウント


●一人称:俺/おれ
●二人称:君/お前
ひらがなの「おれ」が初登場。

「オレ」「オマエ」はまだ出てきません。
「僕」もまだでした。

●その他の気づきポイント
・歌詞カード 縦書き
・句読点のある曲が多い。
・同じ言葉でも、漢字とひらがなが混在。


『エレファントカシマシ5』は『生活』より生活感がすごかった。
前作『生活』を解析しながら、日常の混沌の中で自らの身の置き場を探しながら日々を生きることが、すなわち『生活』なのだ、と感じたけれどこの結果を見ると、若次の語彙としては《生活》とは深い思索をしながら日々を送ることであり、いわゆる「生活」=「平和な日々の衣食住」は《暮らし》なのかもしれない。

日々を生きて行くことを、若次は「明日に向かって走れ!」、今次は「歩いている」と表現しているように感じるのだけれど、同時に「転がる」という言葉もある。「転がり続けよう」とか「転がり続けろ」とか。流れに逆らうのでも委ねるのでもなく、流れに乗りながらも自らの意志で進んでいくイメージ。
このアルバムに収録の “通りを越え行く”。
帰宅して自部屋で過ごすくつろぎのひととき。
 ‘寝るともなくころがっていた’
この部分がとても趣があって好きなのだ。

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