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読んだことを忘れたくない あるいは読み返したくなるはずのお話

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活字の海を波乗り中に見つけたお気に入りの記事を残しておく自分用の文集。本棚の片隅に並べて、その背表紙を眺めているだけで申しぶんのない時を過ごせるような小さな出会いの積み重ね。
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#自分と向き合う

7割思考

もう何年前の話だったか忘れたけれど、某企業に転職した数少ない優秀な後輩から引き抜きの話をもらった。 全く関心のない分野だったので転職する気はさらさらなかったが、話のネタや情報収集、後輩の顔を立てることも兼ねて一度会社を訪問してみた。 面接のキーフレーズ元後輩の上司にあたる方が業界の説明や仕事の内容、すすめかた、やりがいや大変なことまでマンツーマンで丁寧に教えてくれた。あとできいたらこれが第一次面接だったらしい。 エリートな感じのいいひとではあった。 マニュアル化されてる

人生のギアチェンジ

「50歳誕生日までに」を目標に、4月中旬からスタートさせた求職活動だった。誕生日を越えた今、急ぐ理由がなくなったので、ゆっくりじっくりと考えて仕事探しを進めるように方向転換して過ごしている。 派遣会社の求人をチェックしつつ、コーディネーターから時々かかってくる紹介の話を聞きつつ。機会を広げるために登録サイトからエントリーは気軽にしても、その次の社内選考と紹介の段階では、よく話を聞いて考えてから慎重に進めるように方向転換した。特に、応募する企業の社員の年齢層や、派遣スタッフに

思い通りにならない世界だからこそ、努力で変えられるものくらい変えてしまおう

高校入学したてのとき、クラスの学級目標を先生が与えてくれた。 約10年前のことだが、印象的だったので鮮明に覚えている。 【過去と他人は変えられない、だから未来と自分を変えよう】 というものだった。当時の私は早くも音楽の世界を通して世の中の理不尽さを痛感していたのできっと心に留めていたのだろう。 この言葉を胸に頑張ってきた。 私が人生にひどく絶望していたとき、親友から 「生まれた場所、周りの環境なんて自分の努力では変えられないから、だからこそ自分の努力で変え

浪人時代の私が17年越しに起こしたちょっとした奇跡のおはなし

嘘のようで嘘じゃない、本当のおはなし。 1ヶ月ほど前のある日、業務関連の連絡で埋まっていた私のメールボックスに、なにやら気になるタイトルのメールが届いた。 件名:「ただの思い出話ですー」 見るとそれは本当に感謝してもしきれないくらい、当時お世話になった高校の恩師からの突然のメール。卒業後も何度もお世話になっていたものの、とても久しぶりだったので 「なんだろう?」 と開いてみると、そこには17年前に本当に必死になってあがいていた頃の私の記憶とともに、その時起こった奇跡

完璧じゃなくていい。私は私のままで素敵なんだ。

【注意】 今回は私の過去のものすごく暗い話が出ます。 そういうのは読みたくない、という方はスルーが吉です。 完璧主義と「素敵な自分」の呪縛完璧主義を乗り越えたと思っていたけど、まだ心の中にいることに今日気づいた。 ここ数年の私は、「クセや価値観を整理して生きやすい人生にしたいなー」と思って取り組んでいたのだけれど、心の中まで、「不出来な部分や悶々とした部分を完璧に取り払う」ことに注力しすぎて、自分の「アラ探し」をしてしまっていることに気づいた。 「私のどこを変えてい

この1年で、ちょっとはどこかに進めているだろうか... 💭

2020年3月22日、それは突然の帰国でした。 当時感染者がほとんどいなかったセブで、 3月になってあれよあれよと夜間外出禁止令だの、ソーシャルディスタンスの義務化だの、治安維持のための種類の販売/ 提供の禁止だの、南国の穏やかさはどんどんなくなった。 ロックダウンは間近なオーラ。 勤務してた語学学校は、生活必需業種じゃないので営業停止命令が出て仕事がなくなったので、帰国を決めることになったのは出国2日前。 (実際その5日後にロックダウンされた) 語学習得の世界でも