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読んだことを忘れたくない あるいは読み返したくなるはずのお話

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活字の海を波乗り中に見つけたお気に入りの記事を残しておく自分用の文集。本棚の片隅に並べて、その背表紙を眺めているだけで申しぶんのない時を過ごせるような小さな出会いの積み重ね。
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世界が今夜終わるなら・・あなたは何をしますか?

約9年前に買って読んだ本 「世界が今夜終わるなら」 本棚の児童書を並べ直していたら 昔読んだ本が目に入り懐かしいのと もう一度読み直したいと思ったので 今回はこの本について書いてみますね。 タイトルが曲の題名のようで印象的です。 それもそのはず・・ 作者は今でもソロで活動される ミュージシャンGAKU-MCさん。 当時この本を手に取って読み終えたあと 率直に思ったこと、それは。 世界が今夜終わるなら・・ 私はいつもと同じ変わらない 毎日を送っていたい・・ 仕事が

わたしが書きたいこと。

昨日、結局ライティングとはなにか、わたしがやりたいこととはなにか、ということで悩んで、病んでしまいました。 書くことができなくなってしまった。 少し仕事の手が空いたので、noteの下書きたちを完成させようと思った矢先のことでした。 よくあるライティングのスクールを運営されている方や、「ライティングで稼ぐコツ!」みたいなコンテンツを発信されている方の書くような文章を、果たしてわたしは発信する意味があるのだろうか、というように疑問を覚えてしまいました。 なんだろう。言葉に上

手ぶらでネザーを冒険するように数学やると死ぬよ

これは自分と家庭教師先の少年との話。 少年は学校に友達はいるし、 親とも活発に話すが、 インドア派で先生には控えめで 口数が少なくなるタイプ。 勉強や授業は好きではないらしい。 でもYouTubeと動画編集が大好きで、 少年自身もYoutuberとして マイクラの実況を何よりの楽しみとしている。 同級生が塾に通いはじめ、 勉強ができるようになる一方で 少年は塾に行けない。 どうやら問題がわからなくて焦る姿や 問題を間違える姿を見られるのが 涙があふれるほどツラいら

消防車になりたい

3歳の男の子が言った。消防士と間違えているのだと思ったが手には車のおもちゃ。その子の夢は、紛れもなく「消防車になること」だった。 私の夢は、なんだったかな。 2020年春に都内の音楽大学を卒業。なんて言うのはこんなにも簡潔且つ淡々としている。18歳で上京し音大生になった。それまでの人生で最も大きな目標は「音大に入学すること」。入学してからは目前の人生をこなすのに必死だったが、常に心の片隅で「夢」を探していた。夢は叶えるものではなく、見つけるものよ。そんなセリフを何かの映画

浪人時代の私が17年越しに起こしたちょっとした奇跡のおはなし

嘘のようで嘘じゃない、本当のおはなし。 1ヶ月ほど前のある日、業務関連の連絡で埋まっていた私のメールボックスに、なにやら気になるタイトルのメールが届いた。 件名:「ただの思い出話ですー」 見るとそれは本当に感謝してもしきれないくらい、当時お世話になった高校の恩師からの突然のメール。卒業後も何度もお世話になっていたものの、とても久しぶりだったので 「なんだろう?」 と開いてみると、そこには17年前に本当に必死になってあがいていた頃の私の記憶とともに、その時起こった奇跡

私は死んでも生き続けたい

昨日、また1人今まで看てきた患者さんが 天国へいかれたので、 死ぬことについて考えてみた。 私の人生、看護師生活を含めて、 数えきれないくらいの死をみてきた。 その中には私の大好きだった、 じいちゃんの死もある。 じいちゃんはもうこの世にはいない。 でも私の心の中ではずっと生きている。 そんな風に、 私は死んでも誰かの心の中に生き続けたい。 図々しいかもしれないけど、 私が死んでも誰かの心の中に生き続けて、 誰かを支え続けれられたら、 これほど幸せなことはないと思う。

ポジティブがいいとも限らないよね、きっと。

ポジティブな人の方がいいってよく言うよね。ネガティブな人はポジティブに考えるようにしようとか、プラスに考えることが大事だとか。でも、ほんとうですか? ネガティブってそんなに悪いこと?ポジティブがそんなにいいことなの? 私は自分を犠牲にして、わざわざポジティブになるほうがよっぽど体にも心にも悪いと思うわ。その人その人で考え違うんだからさ。誰だって何かしら抱えてるはず。それを無理に、他の人の考えで崩すようなことしたら余計バランス崩れて、イライラして、うまくいかなくなること知らない

画像再生能力もちは、得なのか? 損なのか?|経験や知識がなくても信じよう。どの人にも素直に謝ろう。

「よっぽど自分に自信があるんだね?」 一瞬、わが耳を疑った。新しい職場の10歳年下の先輩にそう言われたからだ。 (自信もなにも、何回巻き戻して再生してみても、やっぱり、7000円は7000円なのだ) わずか数分前に起きた出来事の《画像》を、繰り返し繰り返し見ては、再確認していた。 (そうか、そうなのか) そこで、わが半生を思い返していた。 初めて、他の人との違いを認識したのは、小学校低学年のときだった。小学校が終わると、毎日、学童保育所に行っていたのだが、そこで、