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読んだことを忘れたくない あるいは読み返したくなるはずのお話

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活字の海を波乗り中に見つけたお気に入りの記事を残しておく自分用の文集。本棚の片隅に並べて、その背表紙を眺めているだけで申しぶんのない時を過ごせるような小さな出会いの積み重ね。
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2021年8月の記事一覧

香港の海鮮料理店のおじちゃんの一言で、転職を決めた話

「すみません……お茶のおかわりください」 辺りをキョロキョロ見渡しながら、私は慣れない広東語でホールのおじちゃんに声をかけた。 日本との時差がたった1時間なんて信じられないくらいの別世界・香港にある小さなレストランで。 外国語を使うのは、とても勇気がいる。 賑やかな場所で、大きな声を出すのが嫌だからか。日本人であることを、なんとなく隠したいからか。もし間違っていたら、恥ずかしいからだろうか。 「はいよー! さっきと同じポーレイ茶だよね? 今持って行くよ!」 おじちゃん

イマの中国にとっての哲学論~福原愛さんのインタビューから

昨日同僚が興奮気味に、「いやー、昨日愛ちゃんと竹内監督の対談見たけど、オリンピックの意義について愛ちゃんが語ってて、哲学議論みたいですごい深かった」と話していた。気になるな~と思っていたところにWechatのビデオレコメンドが流れてきたので、早速見てみた。 ※日本にいる方向けにYoutube貼っておきます。これの1:14あたりにインタビューが入っています。 愛ちゃんさんの中国語が流石うまいとか、自然体で綺麗になったとか、色々な角度での記事がかける内容のつまった数分間。中国

「FIRE」<「働き続ける」という生き方

FIRE。それは働く会社員にとって理想の生活だ。例に漏れず私も、数年前にはFIREを夢見た時があった。 その時流行ったのは「FIRE」ではなく 「アーリーリタイア」って言葉だったかな。 FIREは憧れるし それを目指して行動しようと思えばできる。 だけど、私にはそれをしない理由がある。 ・早期リタイア後の 生活リズムに合う友人がいない。 ・会社からはリタイアしたいが、社会からリタイアしたい訳ではない。 社会や人と直接的に関わることを生業として、生きがいを求め続けたい。