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幽玄の世界へ誘う 京都 薪能の魅力

京都の初夏の風物詩

みなさんは京都 薪能をご存知ですか?
毎年6月1日、2日に平安神宮で開催される能と狂言です。
夕闇の中、平安神宮のライトアップと能舞台を取り囲むように
かがり火が照らします。暮れていく空、浮かび上がる朱色の平安神宮。
そして、幽玄なる能の世界。

夕暮れ迫る平安神宮。美しい空模様のなか、能の世界が繰り広げられる。

昭和25年から始まった美しい祭典

昭和25年、京都市と京都能楽会の共催で始まりました。
私がその存在を知ったのは、京都新聞の写真部にいたころで、
初めて撮影したとき、この圧倒的なまでの空気感とストーリー感に
鳥肌を立てながら、夢中でシャッターを切りました。
今は、もっぱら観客として、毎年楽しみにしています。

能は難しい…?

能と言うと、難しいイメージがありますよね。
確かに…難しくって、よく分からない。
だからこそ、音声ガイドがおすすめです。特に、京都薪能の音声ガイドは
最高に面白いのです!物語を詳しく教えてくれるだけでなく、
裏話的なお話しも交えながら、そしてちょっとカミカミなのもまた素敵。
音声ガイドに耳を傾け、能の世界を満喫する時間は本当に素晴らしい。

演目中の撮影は禁止されているので、合間合間でパシャリ。

そして、薪能の素敵なところはもうひとつ。
演目に参加される、狂言師の方がパンフレットを販売していたり、
受付を手伝っていたりして、なんともアットホームな親近感もあります。
昨日は、大ファンでもある茂山逸平さんがパンフレットを販売されていました。逸平さんが売ってるなら、逸平さんから買えば良かった…。まぢで。

もうひとつ、演目と演目の間にある、ナビ狂言も面白いですよ。


いよいよ夜になり最後の演目がはじまる。

昨日の薪能は、「光源氏の夢」というテーマに合わせて
■観世流能「半蔀(はじとみ)」
■金剛流能「葵上(あおいのうえ)」
■大蔵流狂言「おばんと光君(ひかるきみ)」
■観世流能「土蜘蛛(つちぐも)」
が行われました。
次回ももう少し、狂言や能のお話しをしたいと思います。
京都薪能についてはコチラ>>>


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