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新プロジェクト『TK with FILM』始動!!

1984年公開『甦るヒーロー 片山敬済』以来となる、主演・片山敬済の映画製作が始動しました。片山敬済の走りの哲学をスクリーンに映し出す、オートバイファン、ロードレースファンには堪らない映画になる予定です。
ファンとともに映画を作り上げる企画も進行中。製作予算の一部をクラウドファンディングで調達します(支援の受付はこちら)。

Prologue...

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時速 240km/h 。頭の中でカウントを取りながら、全身の筋肉に臨戦態勢を取らせる。

300m、250、200、150、…

狙いのポイントを横目で捉えると同時に、カウルに伏せていた上半身を一気に起こす。
レバーにそっと掛けていた指は、刹那の指令を受け動作開始。2段階の強さで握り込む。最初に弱く。間髪入れずリアタイヤが浮き上がるギリギリのフルブレーキ。

強烈な負荷に耐えながら、ブレンボのブレーキシステムが優秀な制動力を発揮。マシンは一気にノーズを沈める。押し潰されたフロントタイヤが路面との間で悲鳴をあげるのが堪らない。

イメージしていた最短距離での減速に成功すれば、ここからはリズムが大切になるセクション。

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ブレーキをリリースしながら、マシンをフルバンクさせる。アスファルトの路面が目の前に迫る。 路面が近ければ近いほどアドレナリンが湧き出るのを感じる。

クリッピングポイントの少し手前で、スロットルオープン。故意にタイヤを滑らせ、マシンの向きを変える。
リアのスライドがやや大きくなったが、まだ想定の範囲内。構わずワイドオープン。

マシンを起こしつつ狙い定めたアウトポイントに向かって飛び出す。

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コーナーの脱出スピードは今日一番の手応え。思い通りのラインをトレースしている。

テンポよくシフトアップしながら、次のブレーキングポイントに備えシートポジションをずらす。頭の中で再びカウントを取り始める。
200、150、100…

すべてのオートバイライダーに捧げる

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オートバイを単なる移動手段と考えると、なかなかに不便な乗り物だ。
だが、それらを補って余りある魅力がある。

私の場合は、自分のイメージ通りに思い描いたベストラインを走り抜けた時。 マシンから感じるあらゆるインフォメーションが喜びに変わる。まさに「走りの醍醐味」だ。

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さて、あなたにとってオートバイの魅力は何だろうか?

もしかすると、言葉にならないくらいの、ほんの些細なフィーリングかも知れない。 オートバイに乗らない人にはとうてい理解できな いような。

でも、それがいいんだ!理屈抜きに何かを好きになることなんて、人生にいくつもないんだから。

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好きなことを通じて得られる『気付き』は、あなたを成長させる糧となる。
上手くいったことだけでなく、失敗からも素直に学びを得ようとする姿勢を持つことができる。

人間は可能性の塊だ。それは、あなたが何歳だろうと関係ない。いつだって学び、成長し、人生を明るいものに変える力を持っている。
大好きなオートバイがそれを叶えてくれるなんて、最高じゃないか!

命の使い方。時間の使い方。

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少しキザっぽく聞こえるかも知れないが、これが私がオートバイに関わる仕事を続けている理由だ。
オートバイを好きになり、楽しみ、その中に人生を明るくするエネルギーと学びを見出す。その導き手になりたいと思って生きてきた。

とはいえ、これがなかなかに難しい。様々にチャレンジをしてきたが、未だ道半ば。 試行錯誤の連続で『次は何にチャレンジするか』 と常に考えてきたように思う。

ここ数年は、映像の力と可能性を強く意識している。 YouTubeチャンネル「Ride?」を始めたのもその一環だ。

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YouTubeでは取留めのない話が大半になってしまうこともあるが、その中からもしっかりと、真意を汲みとってくれる視聴者の方がいる。

もっと体系的に伝えたい話を組立て、映像の力でそれを支えることができれば、より多くの方に真意が伝わるのではないか…「Ride?」の回を重ねるごとに、この思いが強くなってきた。

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実は、1年ほど前から時間を作って猛勉強をしている。様々なプロジェクトが併行しているので限りはあるが、ほかで得た刺激もすべてこの勉強にフィードバックされる境地に入ってきた。
スティーブ・ジョブスの言葉を借りれば『点と点が繋がりはじめた』という感覚だ。

片山敬済、映画製作にチャレンジし ます!

何を勉強し始めたかというと、もちろん映像。
映像を通じてメッセージを届けるためには、自分の中にしっかりと方法論を確立する必要があると感じたからだ。

そして学びが深まるに連れ、私のメッセージや思いを届けるには、映画が最適だと確信を持つよう になった。

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『メッセージを届ける』ための映画。こういうと 仰々しく聞こえるが、堅苦しい話、説教臭い映画にはしたくない

片山がメッセンジャーであることは隠しも出来ないし昔から一貫しているが、映画では今までとは異なるアプローチをしたい。
ライディングを楽しむ時のように心を軽やかに踊らせながら、自然に君とボク自身の中に眠る『気付き』を得てもうのが理想だ。

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この目的だとドキュメンタリー映画は適さない。 ストーリーとデフォルメされた映像を楽しみながら、今までとは別の角度で片山の頭の中をじっくり覗き見れるフィクション映画を製作することにした。

思い立つとすぐに行動しないと気が済まないのが私だ。すでに各方面に連絡を取り、映画の製作準備を着々と進めている。

まだ公表できないことの方が多いが、盟友のチャンピオンライダー達もライディングシーンを見せ てくれることだろう。

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冒頭に書いたような、私が「走りの醍醐味」だと感じいてるライディングシーン、その他にもバイク好きにはたまらないシーンをいくつも用意しているので、ぜひ 期待していて欲しい。

主演・制作総指揮、片山敬済。

 RTK(KATAYAMA SALON)SEKITOBAメンバーのあなた達はご存知だと思うが、私が映画に関わるのはこれが初めてではない。

忘れられないのは、UNIVERSAL配給の「ウィンディー」(1984年公開)という映画。私が主演する映画として、作家の泉優二さんが企 画してくれたのだが、レース中に負った怪我もあり出演が叶わなかった。

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実は、「ウィンディー」から遡ることと3年前…
角川映画製作「汚れた英雄」(1982年公開)にも、主役にとの話があった。大好きな大藪春彦さんの小説は何度も何度も耽読した。
ヨーロッパロケが敢行され、一ヶ月ほど監督たちと共に暮らしたが、現役ライダーだったこともあり結局はオファーを受けることが出来なかった。

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失敗したことに後悔はしないが、やれなかったことには悔いが残る
時折『私が出演していたら、こうしたかった』『いや、こんな表現が出来たのではないか』などと夢想してしまう。

そこから映画への興味が一気に深まり、ハリウッド映画 から、コミュニティー上映しかしないような小さな映画まで興味が向くままに観るようになった。 計算して自分でも驚いたが、自宅観賞を含めると 年間300本近くの映画を観ている。

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映画を作ることを決めてからまだ1年足らずだが、ストーリーや、それぞれのシーンのイメージがすでに固まりつつある。多くの映画を観て、考え続けてきた蓄積のお陰だろう。

何人かにストーリーの骨子と脚本の一部を見てもらっているが、かなりの高評価を得ることが出来ている。その中の一人、長年映像の仕事をしてきた有力な人物が是非協力したいと申し出てくれた。
一例だが、その人物とオートバイで峠道を走るシーンについて意見交換を行った。ライディングシーンについては自信をもっていたが、お互いの撮影アイデアを話すうちに、当初考えていたより何倍も面白いシーンになった。

その人物は、ドローンによる空撮など特殊技術を持つ撮影チームの編成も任せられるとのことで、タッグを組むことにした。

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とても頼もしいパートナーを得ることが出来たと思っている。レースに例えれば、優秀なエンジニア、メカニックが後ろで支えてくれているような感覚だ。

今の良い流れで制作に入っていけるよう、総合プロデュース・脚本・主演は私自身で担当することにした。
脚本は粗方完成しつつある。今は、監督候補とテレビ会議などで面談しながら、現場のスタッフとどう面白く化学変化を起こせるかを煮詰めている段階だ。

『TK with FILM』 クラウド ファンディング

こうしてあなたに映画製作の話ができるのは、当初資金のスポンサーが見つかったからだ。
最終的な手続きは残ってはいるが、スポンサーとしてはとても理想的。私の経歴や構想、アイデアにとても共感してくれている。

レースのスポンサー探しも同様なのだが、実はここからが難しい

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次に探すスポンサーは、競合企業であってはならない。
そして、最初に名乗りを挙げてくれた企業が私の構想とアイデアを買ってくれているのだから、別のスポンサーの意向によってそれが捻じ曲げられてはならない。私もそんなことは望まない。

スポンサー探しは引き続き行うが、早期に資金繰りの目処を立て、全体的な計画に落とし込みたい。
そこで、facebookで片山と繋がっている方々や、RTK(KATAYAMA SALON)、SEKITOBAメンバーの協力を得られないかと、このページを開設した。チャレンジングではあるが、手弁当のクラウド ファンディングだ。

『TK with FILM』 プロジェクトの概要

思わず話が長くなってしまったので、ここで一度整理をする。

『多くの人が、オートバイを通じて人生を明るくするエネルギーと学びを見つる手助けをしたい』というのが私の人生の目標。今回の映画製作プロジェクトもその一環である。

肩肘張らずに、楽しみながら気付きを得られる映画にしたい。また、片山の頭の中をこれまでと別の角度からじっくり覗き見れる映画にもしたい。

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そのために、現実と少しかけ離れたファンタジーとも取れるような要素を設定に盛込んだフィクション映画を作ることにした。

オートバイの魅力を伝えることも映画の目的だ。あなたが喜んでくれるだろうオートバイシーンを多数用意する。

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脚本の8割が仕上がっており、現在は推敲の段階。現場スタッフと面白い化学変化が起こせるように、撮影アイデアと併せて脚本をまとめ上げる作業を行っている。

申し訳ないが、スタッフ、キャストの詳細はまだ発表できない。
総合プロデューサー/脚本/主演:片山敬済
今お伝えできるのはこれだけだが、進捗報告はこのページで行っていく。

クランクインは5月下旬の予定。もちろん、新型コロナウイルスの状況を十分配慮し、感染拡大に繋がらないよう対策しながら進める。
おそらく最低人数で撮影できる屋内シーンから始めることになるだろう。

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紫外線量が多くなる季節になれば、ウイルスの活動が抑えられるという予測がある。この予測通りになることを期待しつつ、ライディングシーンなどを一気に撮影できるよう段取りを進めている。

撮影の大半は日本国内で行うが、一部ヨーロッパで撮影したいシーンがある。私が人生を賭けて挑んだ彼の地でしか撮れない映像がある。
8月末から9月にかけて渡欧する予定にしているが、これもウイルス感染を拡大させないことを最優先に、状況を見て判断する。

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編集などを含め、年内いっぱいでの完成を目標に動いている。公開はおそらくインターネットの有料配信になるだろう。並行して劇場公開の話も進めているので、追って報告したい。

スポンサードを得て製作の当初資金を確保した。まだ企業名は公表できないが、オートバイ関連グッズのメーカーだ。
映画完成予算までには至っていないので、引き続きスポンサー探しを行う。

facebookで片山と繋がっている方々、RTK(KATAYAMA SALON)、SEKITOBAメンバーに個人スポンサーになって貰えないかと思っている。チャレンジングだが、手弁当のクラウドファンディング。もちろん、支援いただいた方へのリターンを用意している。
このページを介して1,000万円を集められれば理想的だと思っている。

ただし、ここで集まった資金が幾らであっても今回企画している映画は、片山が責任を持って完成させる。支援してくださった方へのリターンも必ず届ける。これは皆さんと片山との約束だ。

支援のリターンについて

いつも片山を応援してくれるRTK(KATAYAMA SALON)とSEKITOBAのメンバーには、本当に感謝している。あなたの喜ぶ顔を想像しながら、心を込めて考えたリターンがこちらだ。

下記2つのリターンが限定数に達しました。多数のご支援をいただき、誠にありがとうございます。

支援額50,000円(限定10口)

・片山敬済直筆サイン入「シナリオ・ブック」
・映画記念オリジナルTシャツ
・映画で使用するライディンググローブ(もしくはライディングブーツ)
支援額100,000円限定5口
・片山敬済直筆サイン入「シナリオ・ブック」
・映画記念オリジナルTシャツ
・映画スタッフジャンパー
・映画で使用するレーシングスーツ

5月11日以降の
ご支援お申込みについては、リターン内容を下記の通り変更させていただきます。また、カスタマイズ・リターン、ビジネス・リターンについても内容を変更しました。ご了承くださいませ。

支援額5,000円(限定100口)
・片山敬済直筆サイン入「シナリオ・ブック」

支援額10,000円限定100口
・片山敬済直筆サイン入「シナリオ・ブック」
・映画記念オリジナルTシャツ

支援額30,000円限定100口
・片山敬済直筆サイン入「シナリオ・ブック」
・映画スタッフジャンパー

支援額60,000円(限定50口)
・片山敬済直筆サイン入「シナリオ・ブック」
・映画で使用する衣装と同デザインの革ジャケット(片山敬済直筆サイン入。サイズのご指定も承ります)

支援額120,000円限定50口
・片山敬済直筆サイン入「シナリオ・ブック」
・映画で使用する衣装と同デザインのレーシングスーツ(片山敬済直筆サイン入。サイズのご指定も承ります)

支援額200,000円限定20
カスタマイズ・リターン
(※詳細後述)。
片山敬済と支援者様とで、リターンの内容を直接打合わせて決定します。

支援額200,000円限定50
ビジネス・リターン

1口あたり、著作権管理を行う「映画制作運営者」の、収益の1.0%を配当します。

※カスタマイズ・リターンについて
これは、支援してくださった方の要望に、片山が可能な限り応える形のリターンだ。
・片山と二人でツーリングに出掛ける
・サーキットで片山の1to1レッスンを受ける
・片山の運転するバイクでタンデム走行
・片山と飲みに出掛ける
・講演会を開いて片山を登壇させる
・愛車とともに映画にエキストラ出演する
・映画で使用した片山の装備一式を贈呈
 etc...
思いつくままに書いてみたが、とにかく要望を伺いながら一緒にリターン内容を決めたいと思っている。

支援のお申込みについて

リンク先のフォーム(Googleフォーム)に必要事項を記入の上、銀行振込にてお願い致します(振込口座はリンク先のページに記載しています)。

『TK with FILM』クラウドファンディング申込フォーム


最後に

私にとっては、昔からチャンスがあればと考えていた映画製作だが、このタイミングで製作することに抵抗を感じる方もいるだろう。
しかし私は、今こそ自らを不安にさせる思考を捨て、その分、頭脳をクリエイティブなことに使うべきだと考えた。

「ウイルスに感染しない。ウイルスを移さない」これを徹底し生き延びた後、いわゆるコロナ後の世界を明るいものに出来るかは、今の思考と行動にかかっている。

片山らしく、レースに例えた方が分かりやすいだろうか。

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決勝レース30分前。マシンは最悪の状態でパワーも足りなければ、制動力も足りない。だが、マシンを変えることはもはや出来ない。
唯一、変えられるのは自分自身の思考だけだ。

A)足りないものにフォーカスし、苛立ちと不安を増幅させる。
B)思考からマイナスを排除し、ポテンシャルを100%発揮させることに集中する。

どちらの思考を選択するかは自由だが、私の経験から確信を持って言えるのは選択肢Bを選ぶことだ。何も出来ないかに見えるこの30分間の思考によって、確実に未来が変わる

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「ウイルスに感染しない。ウイルスを移さない」ことを行動原則とするのは言うまでもないが、考え方まで不自由になる必要はない。

少なくとも私は、未来が明るくなる思考を選択する。
完成した映画を観てオートバイの素晴らしさを感じてくれる方が一人でも増えることを想像し、知恵を絞り、その時々でやれることに全力を注ぐ。

きっとオートバイ好きなあなたの心に響く面白い映画になるはずだ。
まだ詳細を紹介できない段階ではあるが、どうか期待していて欲しい。

2020年4月 片山敬済

『TK with FILM』クラウドファンディング申込フォーム

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