11/4のいつかの粒粒「青タンに口づけを」

あおたん

小さくて真っ黒なおかっぱの美少女が
爆音のライブハウスの
ステージの一番前の端っこで
星を見上げる

大きな涼しげな瞳を輝かせて
「あたし」って顔をして
男とのセックスを語る

そこに物語は発生するのだ
時にスキャンダラスに
時に新しい瞬きを見つけるように

私は、花のような少女たちになりたかった雑草
その呪縛は続く

馬鹿馬鹿しい!

私は昔も今も
不細工で凡人だ
加えて今は
全てにおいて弛んだ初老女だ

しかし
膝に青タンがあるのだから
こんなに面白いことはないのだわ!

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