甥は常に魂とつながっている
甥はもうすぐ1歳半である。つかまり立ちは出来るが、歩くのはまだ難しい。
たまに2,3歩はひょこひょこと歩ける。なんで、ほぼ移動は「ハイハイ」か、抱っこである。
甥は外が好きで、よく外に行きたがる。
さっき書いたように甥は歩けないので外に行くときは必然的に抱っことなる。
どんなに寒い時でも暑い時でも、外へと行きたい甥。
この前、風がビュービュー吹いているときにも
「ハイハイ」で玄関の方へ向かい、ドアをどんどん叩き。外へ行きたがった。
本当にめちゃくちゃ寒かった(雪も降ったり止んだりしてた)が、少しだけ散歩することにした。
散歩をすると
甥はニコニコと微笑んで、やっぱり喜んでいた。
口唇を小刻みに震わせながら。
甥の魂、喜ぶ気持ちは
体とは別れているのである。
甥がよく手にして遊んでいるものは
リュックについていた太めのひも(?)と
ひもがついている洗濯バサミと
仏壇にある鈴(おりん?)と、ばちである。
正式なおもちゃでならば、
ボタンを押すと音が鳴るプーさんの車と、プーさんのへんしんメリー。これらでよく遊ぶ。
また、その車に乗るということはせず、ひたすら手でタイヤを回す。そしてボタンを押して楽しんでいる。あと部屋の電気のひもを引っ張って、つけたり消したりするのが好き。
とにかく、
音を鳴らす
ひもを引っ張る
ボタンを押す
ヒモとかをゆらゆら揺らすことが好き。
また、手に取れる「モノ」は全部下にぽとぽと落とし、そして何でもかんでも噛む。
そこに、その行動に意味なんてものはもちろんない(と思う)。
ただやりたいことをやっている、それだけ。
ただ楽しいことをやっているのだ、甥は。
それなのに、いるだけで幸せを与えてくれる存在となっている。
意味を見つけるまで、行動しない私とは違うな。
ただ可愛くて仕方がない存在に、新しい価値観・行動基準を植え付けられている。
甥の魂は
甥の体とは関係なく
行動をさせるのだ。
たとえその先、
寒さが、痛さが、怖さが
待ち受けていようとも。
甥は常に
内なる魂と繋がっている。
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