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インタビューは設計が7割~既知情報の整理観点~

インタビューの設計においてまず現在わかっている情報の整理をします。
その整理の観点と手法をおさらいします。基本的なことしか書いてないです。
アナリティクスやログの情報をどう取得するかという感じではなく、逆に整理してみてこういう情報欲しいけどないからインタビュー前に調べられるものは何かな、を明確にするための話のイメージで読んでいただければと思います。

前回はこちら


観点1:5W2H

インタビューというよりビジネスにおいて基礎ですが、その重要性はことインタビューにおいては絶大です。5W2Hの質問に合わせてしっている情報を入れていくと、おのずとわかっていない疑問点が出てきます。
ちなみに5W2Hは人によって数が変わってくると思いますが特に問題ありません。要は基本的な疑問文に合わせてわかっていない部分をはっきりさせることができればいいので、場面によって要不要が出てくるので場面ごとに必要な疑問詞を使い分けましょう。

整理手法としては一通り5W2Hを上げるだけでは少しうわべだけになっていまう可能性があるので、以下のように進めていくと深く整理できると思います。

1一通りまず書き出してみる

例えば家庭用フライパンの改善点についてインタビューするとしてまずは一通り書き出してみましょう。
(例)
What:フライパン
When:料理するとき
Where:コンロで
Who:主婦が
Why:料理するために
How:火にかける
How much:お手頃価格

2複数出してみる

上記はフライパンという題材に対して一つずつ観点を出してみましたが、疑問詞によっては複数題材があるものもあるとおもいます。そういうものはどんどん出してみましょう。
(例)
What:フライパン
When:料理するとき、洗い物をするとき、片付けるとき
Where:コンロで
Who:主婦が、学生が、
Why:料理するために
How:火にかける
How much:お手頃価格

3疑問詞同士を関連付けて連想ゲームでどんどん広げる

複数出していくと他の疑問詞で考えていた範囲が変わってくることがあります。例えば上記では「片づけるとき」という単語が出た時に、「コンロで」というところから「収納場所に」とイメージする場所が変わってくると思います。そうやって情報を整理していきましょう。
(例)以下のように表などにまとめたりポストイットでまとめるのも自由に出していけてよいです。

4不明点や深堀する点を決める

こうやって今ある情報を整理していくと、表に対して埋められない点や、もっと深く踏み込んだほうがいい点が見えてくるので、そこをインタビューで聞けるように分析を進めていきます。
(例)
上記の表では収納場所にどうやって片づけているのか、明確になってません。たぶん大きいものの中に小さいものを入れてるんじゃないというのは仮説で、人によっては並べているだったり、壁にフックをつけてそこにかけてますという人もいるでしょう。じゃあなんでそういう使い方してるんだっけという風にユーザーに聞くべきことが見えてきました。

観点2:フロー

もう一つ整理しておきたいのがフローです。
どういう手順で何を行っているのかも確認しましょう。こういうことしているという点の情報だけでは見えてこないことが線の情報になることで見えることも多いです。

(例)
観点1のフライパンの例で、Whenの情報からフライパンの使い方のフローを考えてみます。

  1. 収納場所から取り出す

  2. コンロに置く

  3. 料理する

  4. シンクに置く

  5. 洗う

  6. 乾かす

  7. 収納場所にしまう

上記のような流れになるかと思いますが、書き出してみると以下のような疑問点が浮かんできます。

  • 作った料理によって洗い方の分岐があるのでは?

  • 収納場所にしまわず直接コンロにおいておく人もいそうだけど、ペルソナ的にどっちをメインに考えればよいのだろうか?

  • コンロにかけるのではなく、ボール代わりにフライパンを使って料理する分岐もあるのでは?

上記のような仮説が出てきたら、間違っていてもいいので何かこうじゃないかという答えを設定してみて、それを確かめるインタビューを作っていけばいいのです。
また、今回はフライパンという誰でもなじみのある内容を例にしたのでフローもわかりやすかったですが、これが例えばピッキング倉庫の入庫から出庫までのフローなどなじみない人にはどこで何してるのかわからないというケースでは、わかっている点を並べてこの間がよくわかってないから何してるのか教えてくださいというインタビューもありです。
他にも上記の例は作業と場所ベースで書き出しましたが、時系列も合わせてみたり人の情報を合わせてみたりすることでより情報が整理されます。
つまり5W2Hと合わせることでより深く対象を理解できるはずです。

まとめ

私が準備で大切にしている二つの観点を紹介でき、なんとなくほぼもう準備について書くことない気がしてきてますが、そんなことはないと思うのでもう少し書いていく予定です。

ちなみにフライパンを題材にしたのはみんなが知っているものを考えていた時に思い浮かんだからで、別にフライパンに関するインタビューはしたことないです。。。

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