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「WEリーグって何?」状態だった私が女子サッカー観戦に行ってみた話

普段はサッカー1ミリも関係無いnoteを書いています。
具体的には、信長の野望という戦国時代を舞台にしたゲームの感想とか、個人的に自分の先祖について調べた事などを気が向いた際に綴っています。
そもそも昔の日本人、サッカー知らないもんな。
ですが、今回観戦に行ったきっかけは、実はその辺りが関係しています。



私は新潟出身です。
今は別の所で暮らしていますが、今でも新潟には愛着があるので、高校野球などで新潟が勝ち進んでいると迷わず新潟を応援してしまいます。
ですので、サッカーでいうとアルビレックス新潟がJ1に昇格すれば何となく嬉しいし、J2に落ちれば何となくテンションが落ちるくらいの感覚はありました。
しかし、根本的にスポーツにはあまり詳しくないので、よくよく考えてみるとJ2の何がそんなにがっかりなのかいまいちピンと来ていない。
まあ、このレベルの人でも何となくで応援する気持ちがあるくらい、アルビレックス新潟は新潟の一部なのです。

アルビレックス新潟ですが、男子サッカーチームがよく知られている一方で、他にもアルビレックスの名を冠したスポーツチームがいっぱいある事はまだそこまで知られていないのではないでしょうか。
そのひとつが「アルビレックス新潟レディース」です。
こちらは要するに女子サッカーですね。

女子サッカーというと、多くの方が「なでしこジャパン」ならご存知かと思います。

では、「WEリーグ」はご存知でしょうか?


私自身も、私の周囲の人も割とスポーツには疎いタイプが多いので、実際はもう少し知られているかもと前置きした上で書きますが、多分まだ知らない方が多いのではないかと思います。

WEリーグとは。

WEリーグは、2021年9月に開幕した日本初の女子プロサッカーリーグです。

WEリーグ https://weleague.jp/about/

WEリーグはWomen Empowerment Leagueの略称です。この名称には日本に“女子プロサッカー選手”という職業が確立され、リーグを核に関わるわたしたちみんな(WE)が主人公として活躍する社会を目指す、という思いが込められています。

WEリーグ https://weleague.jp/about/

最初これを読んだ時、無知な私は思いました。

「え? じゃあそれまではアマチュアしかなかったの?」

この辺は選手の方々も苦労されて来たみたいです。
丁度親切な解説も込み込みの記事を見付けたので、是非この素人のnoteより読んで欲しい



結局このサッカード素人が急にどうしてWEリーグについて調べたかという事ですが、まあそれはもう単純な話です。
前述した様に、私は普段自分の先祖について調べており、その為に親戚の話を耳にする機会が増えたのです。
この中にあったんですね。

親戚が女子サッカーの選手らしい、という話が。

すげえ単純でごめんなさい。私は単純な人間です。
ちなみに私の運動神経は地の底です。具体的には校内マラソン大会で圧倒的ビリになるレベル。
だからこそ興味深く感じたというのもありますが。


という訳で、親戚が所属するアルビレックス新潟レディースについて時々調べる様になりました。

最初知った頃は、ぶっちゃけてしまうと、サポーターさんのテンションがいまいち高くない印象でした。
ですが、「それでも勝てる日を信じて応援したい!」というサポーターさんの熱量は感じたので、オタク気質強めの私はちょっと興味が湧きました。
オタクが熱心なところって、オタクとしては応援したくなるんですよね。
本当にどうしようもないところには熱心なオタクなんてつかないと思いますし……。

しかし丁度その辺りでシーズンオフに突入。
秋春制というワードも知らなかった私はきょとんとするばかりでした。


そんなある日、アルビレックス新潟レディースがにわかに注目を集めます。

ド素人の私でも知っている選手が移籍して来たのです。
これにはびっくり。

実は、アルビレックス新潟レディースに幼馴染の上尾野辺かみおのべめぐみ選手が所属しており、川澄選手の「どれくらい来てほしいか」という問いに対し「地球3個分」とお伝えしたら来てくれたそうなのです。

地球3個分……???🌏🌏🌏


やはりプロの世界で活躍する方々は、常人とは違うんだなと思いました。



他にもいくつかの出逢いと別れがあったアルビレックス新潟レディースですが、素人にはよく分かりませんが現シーズンはサポーターさんが明らかに前シーズンより楽しそう。
メンズオンリーだったサポーターさんの一部も、少しずつレディースに興味を持ちつつある風です。
そんな様子を見ていて、ふと私は思いました。

「1回私も行ってみようかな……」



ようやく都合が付いたのが12月23日、アウェイの翔んで埼玉県で行われる、対大宮アルディージャVENTUS戦でした。

ちなみに、現在WEリーグの12のチームのうち、3チームは埼玉県に本拠地があります。サッカー大国。

会場は大宮アルディージャVENTUSのスタジアム・NACK5スタジアム大宮でした。

立派なスタジアムです

まずは当日チケットを購入。
前売りチケットの方が少し安いみたいですが、直前まで予定が分からなかったので今回は購入しませんでした。

チケット

到着してチケットを購入した段階で13時頃だったかなと記憶しています。
試合開始まで時間もあったので、出ていたお店でココアを購入しました。

そして試合前に全部飲んだ奴

席は色々あったのですが、初心者でもぶらっと行って座れそうな場所かなと感じてバック自由席とやらにしました。

景色はこんな感じです。

バック自由席から見えたアルビレディースのサポーターさん
練習中の選手の皆さん

適当に着席した段階で「14時キックオフなのに開場12時ってそういう事か〜」と気付きます。
熱心なサポーターさんならトレーニングの様子も見たいですよね!

この日、新潟は雪でなかなか大変な感じだったのですが(前日練習は外が真っ白な中で行われていた様子)、無事選手達が到着していた事に私は安堵しました。

いやあ。
それに比べて、埼玉の空の青さすげえな。

私は空を見上げるまでもなく思いました。
冬だというのにぽかぽかする。
持って来た膝掛けを鞄から出すのが億劫なくらいでした。
関東平野にはありがちな天気ではありましたが、この日の新潟の白さを思い返すと、同じ日本なのになぁ……と考えずにはいられないほど。

この眩しさが後に小さな悲劇を生みます。



練習時間が終わり、改めて選手が入場。

まずは新潟側の選手の名前が落ち着いた様子でひとりひとり読み上げられます。
いよいよ試合開始だなあと思っていた頃、大宮側の選手名が読み上げられました。

○○〜△△ゥ!!!↑↑↑

くらいのテンションで。

「アウェイとホームでアナウンスのテンションこんな変えます??? 某公共放送のニュースとプロレスの選手入場くらい喋り違いますやん!!!」


なんて近くの人に話し掛けられる訳もなく、ただ驚き戸惑うばかりでした。
こういう文化なんですね〜。


そうこうしていたら(私は特に何もしてはいない)試合が始まりました。

「あれ? そういえばどっちのゴールに入れたらアルビに得点が入るんだろう? 分かんないや」


と試合が始まってから気付きます。
これがド素人です。どうだ驚いたか。


不思議な事に、どっちがどっちのゴールだかも分からない状態ですが、何故か緊迫した空気だけは伝わり続けます。
これは新鮮な感覚でした。
実際に試合を観ないとなかなか分からない感覚だと思います。


前半16分、ボールが華麗にゴールに吸い込まれます!

そしてようやく分かりました!!!
どちらがどちらのゴールなのか!!!


アルビが先制したと分かるまでにそれなりの時間を要しましたが、素晴らしいプレイだったのはド素人にも何となく分かりました!
分からないなりに楽しい!


その後、前半の間にアルビが更に1点追加。
近くに座っていた親子連れの大宮サポーターさんの言葉が、心なしか荒くなっていくのを感じ始めました。
まあそうでしょう。
埼玉県の「埼玉」という県名の由来には諸説あるそうですが、私はある説を確信しています。
先述した通り、埼玉はサッカー大国ですから

サッカーでは
1番にしかなりたくない
球を蹴れ!!!


の略が「さいたま」になったのに違いないのです。
(※冗談です)

よって、埼玉民からすれば「新潟」なんて

2位にしかなれない癖して
ガタガタ抜かす連中


略して新潟、という認識に違いありません。
(※冗談です)

そうでなくても埼玉は、大変立派なサッカー大国でありながら、昔新潟から埼玉に引っ越したとあるレジェンドの生み出した作品によって今も絶賛disられ中です。
しかし本来、新潟などという画数だけはご立派な県の連中になんぞ、国技のサッカーでは絶対負けたくないはずなのです。

奇しくも、アルビレックスとアルディージャはクラブカラーまでオレンジ被りをしており、それもあってクラブエンブレムの配色も似ています。
偶然でしょうがアル被りまでしています。

当然大宮側は黙ってなどいません。
2点先取したアルビ側ですが、全く気を抜けない雰囲気なのはド素人にも伝わって来ました。


前半終了。

前半終了後

試合はあつあつですが、流石に少し肌寒くなって来たので膝掛けを出しました。
しかしながら、何故か太陽光が1時間前と比べてやけに眩しいな、と感じ始めます。


後半スタート。

少しした辺りから、本格的に眩しさでボールの場所を目で追うのさえ困難になり始めます!

「しまった、こんな事態は全くの想定外だ…… 普段外で運動しない奴はこれだから……」と思いながらふと周囲を見渡したら、多くの人が腕で必死に光を遮りながら観戦を楽しんでいました。
勇気が出ました。
でもそれはそれとして、冬なのに猛烈にサンバイザーが欲しくなりました。

後半はアルビにとって苦しい流れが続きます。
遂に1点を返されてしまいました。
角度的にも、アルビサポーターさんの多くが、光で眩し過ぎて選手達の姿を追うのが大変だったはずです。

だけど、そんな事を感じさせないくらい、めっちゃ応援していました。

さっきも書きましたが、この日の新潟は雪で、恐らく観戦を泣く泣く断念した新潟住まいのサポーターさんもいらっしゃったのではないでしょうか。
きっとその方々の分も、駆け付けたサポーターさん達が元気に応援を続けていました。

その甲斐もあったのか、結果はアルビレックス新潟レディースがギリギリ逃げ切って勝利!

選手の皆さんも眩しかったろうなぁ
オレンジなので夕方になるとちょっと溶け込んじゃう
選手の皆さんがサポーターさん達にご挨拶
残念ながらこの辺りの席だと
少しばかり音が聞き取りにくかった




いや〜小さいパニックはいくつかありましたが、総合的にはとても楽しかったですね。
ホームの新潟での試合はどんな雰囲気なのかも観てみたくなりました!



余談ですが、前半ちょい荒れしていた親子連れ大宮サポーターさんは、ロスタイム中に「もう帰るよ」って冷静に帰宅していました。
審美眼が厳しめなんでしょうね。
プロスポーツの厳しさも感じられる試合でした。

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