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心が動くと身体も動く

原子力学会にて、福井南高校の生徒さんの研究発表を聴きました。

発表内容は、福井県と東京都の高校2年生を対象に行った原子力発電についての意識調査です。

原子力施設が立地する福井県の高校生、原子力施設とは直接的な関わりはないがエネルギーの恩恵を受けている東京都の高校生の考えを収集、比較し、分析していました。
また、高校生同士の交流会の報告もありました。

私自身、学会で高校生の発表を聞くのは初めての経験で、素直な意見がとても新鮮で暖かい気持ちにもなりました。

特に、【震災や事故経験者の『主観的』な言葉は、知らない(経験をしていない)世代には、時にはしつこく聞こえてしまう。
知らない世代は、出来事を『客観的』に捉えているため、経験談を教える人から受けた印象をそのまま処理して印象づけてしまう。(しつこいなと感じたら良い記憶には残らない)】という意見を聞き、私も何かを伝える際には、主観と客観のバランスを注意しなければいけないなと痛感しました。

「知って欲しい」、「わかって欲しい」だけに片寄らずに『あなたはどう思う?』という自分事の視点を持って貰う工夫が必要だなと感じました。

高校生の発表には、他の多くの研究者たちの発表からは感じ取れない『心に響く何か』が確実にありました。

『心』が動いたからか、私はセッションの後その子に話しかけていました。

人は、心が動くと身体も自然と動くのかもしれません。

他の聴講者たちは、あの高校生の発表を聞いてどんな気持ちになったのか?がとても気になります。


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