インフレ対策で利上げは正しいのか
タカ派とハト派
指標発表などで
FRB(米連邦準備制度理事会)の
指針がどちらに傾いたか
という判断で
タカ派寄りに
傾いた
とか
ハト派的だとか
言われますが
鷹と鳩
どういうことか
理解しておきましょう
タカ派
物価の安定を重視する
金融的引き締め的な政策を支持する
利上げを容認する人たち
ハト派
物価の安定は重視しない
低失業率を重視
景気対策に前向き
緩和的な金融政策を支持する
財政支出拡大とインフレ
2020年にコロナが流行り
爆発的感染の
経済対策として
お金を
たくさん刷って
国民に配りました
日本より多い給付金
返済しなくても良い融資
経済大国の中でも
もっとも多い
支出を行なった
金融緩和政策を
実行した
ここからインフレの
始まり
しかし
2021年の終わり頃まで
インフレ率の高かったアメリカより
他の国の方が
上回るようになった
アメリカは
111カ国中
48位だった
しかしながら
アメリカでは
まだまだ
インフレ状態なのは
他の理由がある
新型コロナと戦争
パンデミックによる
救済支援を
しなかったとしても
コロナウイルスは
大きな価格上昇を
産んだはずだ
アメリカの拡充された
失業手当が終わって以来
賃金は大幅に上昇した
その一因は
パンデミック初期の
急減した
働き盛り世代の
就労率が
2019年の水準まで
回復していないからだ
失業手当は
受け取ることができたが
仕事のために
外出を避ける
労働者がまだいること
保育施設が
閉ざされたので
女性は
仕事をやめた
労働人口は
病気や
死によって
減少した
ヨロッパでペストが
流行した時も
農民が大打撃を受けて
同じような理由で
賃金が上昇した
とりわけ
トランプ政策の
失業手当の拡充
給付金支給は
アメリカ国民を
家に居やすくして
命を守り
先進国よりも
不況が短期間で
景気回復の助けになった
一時的なものでは無いインフレ
新型コロナウイルスは
世界中で
サプライチェーン(供給連鎖)の
混乱をもたらし
物価を押し上げた
その典型例が半導体不足
自動車が作れない
アメリカの指導者たちが
インフレを
一時的と
みなした理由は
インフレの初期サインを示していたのが
自動車業界だけだったからだ
2021年には
アメリカの中古車価格が
ひどく上がった
もう一つは戦争
ロシア産原油の
輸出ができないので
エネルギー市場に
影響が出た
世界でも
もっとも
生産性の高い
ウクライナの農地
食料価格も壊滅的
半導体不足は
自動車などの
特定の業界が
困るだけだが
原油や食料は
あらゆるものの
コストに
影響する
つまり
通貨供給のインフレと
供給不足のインフレという
2つの
明確なインフレ要因の
移行期に私たちはいるのかもしれない
パンデミック対策に使われたお金は
いまだにアメリカの
支出の一部を支えている
通貨供給増が問題ではない
FRBの
金融引き締めは
供給不足によって
価格が上がっている
特定の業界の
需要を抑える代わりに
雇用に影響を及ぼす
ほとんどのものに
対する需要を
冷え込ませる
生産的労働者は
職を失い
生産的施設は
お蔵入り
厳しさの変わらない不況
需要を抑えても
ロシアの原油や
小麦の供給量は増えることはない
職を失い
買えなくなってしまう人が増える
1980年から
1990年後半まで続いた
大規模な不況は
その後に
大規模な
景気拡大の準備となった
FRBの政策ももっと的を絞った
良い政策はないのかと思うが
今感じている
不況の痛みは
遠くない未来の
安定した
健全な状況がやってくることを
意味しているのかもしれない
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