見出し画像

ピクルス!〜僕の相棒〜

「ピクルス!あったよ!」

僕はテーブルの大瓶に札束を見せる。
ピクルス、と呼ばれた瓶にはホルマリン漬けの生首が入っていた。

「そいつぁ重畳!でも汚れてよく見えねぇナ。」

僕はお母さん"だった"物からハンカチを取り、瓶を拭く。

「これでどう?」

「気がきくねェ!相棒の手際にはお天道様もひっくり返っちまうゼ。」

お父さん”だった”物も関節に合わせてナイフを入れ、燃えるゴミの袋に投げ入れる。

「へへッ。ピクルスの言う通り全部僕のものになっちゃった。」

「何言ってんでェ!こんなのは序ノ口よ!俺達はもっと奪って奪って奪っ奪奪奪※▲奪◼️●@奪#奪!」

「ハハ!ピクルスったら興奮しすぎだよ!それで次はどうしたらいいかな?」

「ゴボボ…そうさなァ。江戸ッ子は宵越しの金を持たねェ。パァっと使っちまおうぜ!」

「君らしいや。じゃスシでも取ろっか。2人ならなんでも出来るね!」

また生首は愉快そうにごぼごぼと音をたてた。

(続く)

#逆噴射プラクティス #逆噴射小説大賞 #小説 #ホラー

ここに送られたお金は全て電楽のビスコ代として利用させていただきます。