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Ozzy Osbourne(オジー・オズボーン) / Blizzard of Ozz(ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説)

「ビートルズと同じような作品」

この作品はオジー・オズボーン1作目のオリジナルアルバムである
オジー・オズボーンがブラック・サバス脱退後初のソロ名義での作品でもある


「Crazy train」や「Mr. Crowley」が収録されている
「Crazy train」は曲の始まりから面白くてカッコいい
音楽としても勿論素晴らしいのだが
彼の何とも言えない愛嬌や異質な才能が前面に出ている曲で
音を楽しむのと同時にオジーの魅力を存分に楽しむことができると思う
なぜかテンションが上がるしなぜかワクワクしてしまう
少年少女の胸を叩く呼び起こす1曲である

「Mr. Crowley」は粘り気のあるグルーブがあってライブで聞きたい曲である
音は適度にダサくて軽く感じてしまう所もあるが妙な印象深さもある
何よりクラシカルなギターソロがカッコイイのでそれだけでも聞いてもらいたい

あとこのアルバムでいうと「Goodbye to Romance」が1番聞いている曲である
この曲はとても綺麗な曲でいろいろと展開していくがどこに行っても
素敵な景色を描いてくれているので安心しながら聞くことができる
アレンジもメロディーも煌びやかで一度聞いた瞬間から惹かれた
こういう曲が一曲有るとアルバムの色がより濃くなると思う

後一曲あげるなら「Dee」である
ギターのインストゥルメンタルの曲なのだが
このギタリストに憧れてギターを弾く人は多いだろうなと思える曲だった
自分の琴線がハッキリと分かっていて何もかも隔たりなく突き進んでいて
彼自身の意志の強さを感じることができる音作りだった


このアルバムは聴き手のテンションによって聞こえ方が変わると思う
ダサく聞こえたり曲が長いので聞いていられなくなったり
時にはコミックソングに聞こえてしまうかもしれない
でもなぜかこちらもこの作品と同じテンションの時があって
その時こそ最高の友達になってくれるアルバムである
そのいつでも応えてくれない感じがこの作品の
一つの良さになっているのではないだろうか
歌声も特徴的で歌もギターもダブリングしていて独特なのだが
その音が何かのきっかけでまた聞きたくなる不思議な作品である


こう言うジャンルをあまり聞かない人に聞いて欲しい一枚である
ヘヴィメタルはちょっとしんどいですと思っている人に言いたいのは
このアルバムはポップスで時には歌謡曲であるということである
知らない間に鼻歌で出てきたりギターのフレーズを思い浮かべたりしてしまう
単純に聞いてて気持ちいいアルバムなのである

個人的にはこの作品はビートルズと同じような作品だと思っている
基本的な素材は一緒で味付けが違うだけだと思う
誰しもがテンションさえあえば楽しめるこの一枚をオススメしたい


変幻自在のクリエーターユニット「KATANAGARI」です。基本ミュージシャンとライターです。Apple musicなどでカバー音楽、オリジナル音楽を配信しています。 https://itunes.apple.com/jp/artist/katanagari/1288449046