見出し画像

星野源 / 恋 ディスクレビュー


「テレビの神様にも音楽の神様にも微笑んでもらう」

この作品は星野源9作目のシングル作品である
タイトル曲はドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の主題歌に使用され
そのドラマで彼自身も準主役を演じた事からヒット作となった


カップリング曲は3曲収録されている
まず一曲目「恋」この曲はやりたい事いっぱいの曲である

ヒットしたのはドラマとあわさって伝わったからだとわかるのだが
全体的にごちゃごちゃしちているなという印象が残った

色々チャレンジする事は良いことではあるがそれだけだと混乱を招くと思う
分かりやすい部分もあるからここまで社会にハマったのだろうけど
これがいけちゃうと良い遊び方じゃない気がしてしまう
まじめに遊んで欲しいのに捻くれから始まった遊びになっていて
少し悪ふざけに感じてしまうところがあった

マジなのかただ乗りたいだけなのかはっきりさせずに
いろいろなことに手を出しすぎている曲だと結果的に感じてしまった

ニ曲目は「Driking Dance」

結構無理をしているがそれが効いてない
今までのテリトリーから少し出た所だけど繋がっている場所
みたいなものを表現出来ればのれる曲になっていたとは思うが
あまりスムーズにその場所に足を運べていなかった

曲の雰囲気は良いからこそもっと振り切れて良い気もした
ポップいう呪縛にかかってしまっている作品なのだろうか
恋を聞いた後だからかかしこまった印象になるのももったいない所である


三曲目は「Continues」この曲が一番素敵であった
まずイントロから良い曲でリフがキャッチャーであった

どこにもストレスがない感じが伝わってきてこちらも気分が良かった
メロディも伸びやかできっとこの先に彼の世界があるのだろうと思えた

夜に車を飛ばして聞きたいしもし無理なら夜の散歩で聞いてもいい曲である
一度聞いたら何度か再生してしまう曲になるのではないだろうか


四曲目は「雨音」この曲は着地点が難しい曲である
もっとぐちゃぐちゃで壊れてもいいと感じてしまった

整えない魅力を武器にするならこれは整えすぎていて
どこに行くか迷ってしまって結局本人がゴール前に飽きているように思えた

幅広く伝わった曲だからこそもう少しクオリティを求めたい気持ちになった
知識も力も気持ちもある彼だからこそ見れる世界を見せて欲しい
今は何もかも中途半端な気がしてしまう

選択肢が増えても惑わずそれを選択することが何よりも重要であると思う
テレビの神様にも音楽の神様にも微笑んでもらうことは難しい時代だが
彼だからこそ負けずに挑戦してもらいたい

この曲が彼の全てではないこのシングルをきっかけに
様々な作品を手にとってもらいたい


変幻自在のクリエーターユニット「KATANAGARI」です。基本ミュージシャンとライターです。Apple musicなどでカバー音楽、オリジナル音楽を配信しています。 https://itunes.apple.com/jp/artist/katanagari/1288449046