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「飯田高遠堂」さんにて「卓上刀箱2.0」が常設展示!

昨日に続きビッグニュースです…!!!!

昨日は朝から目白へ。
目白と言えば飯田高遠堂さん。
飯田高遠堂さんと言えば、明治13年から続く日本で一番歴史のある刀剣店です。扱っている品も刀、刀装具共にそれはそれは名品揃い。

目白駅から徒歩3分にある「飯田高遠堂」さん

訪れた日も店内には拵中心に多くの名品が陳列されていました。
眼福で眩しい。
名品は大抵「価格問い合わせ」になっているお店が多いのですが、飯田高遠堂さんでは全て値段が表示されています。
これは初めて訪れる方にとっても、愛刀家にとっても非常に有難いのではないでしょうか。
高い物ばかりではなく数十万円台の物も販売されています。

特に中央モザイクにした拵は本当に凄い。国宝クラスではないか。
これは是非店頭に行って見られた方が良いです。

実は2ヶ月程前にそんな飯田高遠堂さんの現当主である飯田慶雄さんから、刀展示ケースを店頭に飾りましょうとご提案くださったのです…!
嬉しすぎる展開で全く予想しておりませんでした。
そして先日ようやく完成したのでお納めしにいったという流れです。

という事でお店入って正面の棚上に「卓上刀箱2.0」を展示頂きました!

展示刀は飯田高遠堂さんの140周年を記念して製作された月山貞利さんによる素晴らしい宝剣です。

「吾這宝剣 祖仏共生」という彫は千利休の辞世の句から取ったようで、本来は「祖仏共殺」らしいのですが「殺」を「生」に変えて作られたとの事。 この剣が完成したのは3年前コロナが猛威を振るっていた頃であり、薬師如来の加護のもと、疫病退散を祈願する願いの剣となったようです。
反対側には素晴らしい刀身彫も施されています。

剣の詳細↓


個人的にも剣はとても好きなのですが、この剣は常に見る平安や鎌倉期の剣などとも造形が少し異なっているのですがそれでいて美しく纏まっており、今まで見た剣の体配の中でも一番好きです。

地沸が良く付いた精美な地鉄も素晴らしく、柾がかった様子も見られます。

茎には「飯田高遠堂 百四十年記念」の文字が刻まれています。

宝剣と合わせて刀展示ケースも是非ご覧になって頂ければ嬉しいです。
尚、短刀用のケース「卓上短刀箱2.0」も店内にありますので見たい方はお店の方にお伝えすれば見せて頂けると思います。

5年前に刀にはまり、それと同時に自分の刀を部屋に綺麗に安全に飾りたいとの思いから始めた刀展示ケース作りも、こうして少しづつ多くの愛刀家の方の目に留まる場を頂けるまでになり本当に有難く、そして嬉しいです。

床の間は現代の住宅で見る機会が少なくなってしまいましたが、現代の住宅にあった飾り方を作り出す事で、刀の美術品としての美しさをより多くの人に伝え、将来の愛刀家を増やしていけるようにこれからも製作を頑張りたいと思います。


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。

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