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虎徹の不出来説について思うこと

虎徹といえば刀に興味が無い人でも名前くらいは聞いた事のある有名な刀工。最上大業物でもあり、とにかく「切れる」イメージが強い人もいるかもしれない。

そのネームバリューは海外にも通じ、確か1年ほど前のクリスティーズだったか?に出品された虎徹のミュージアムピースともなると特保でも3500万円ほどの値が付いたのは記憶に新しい。
4年前位の大刀剣市では確か4振しかない特重指定の虎徹が6000万円ほどで売りに出ていた記憶があるが、今は円安もあり恐らくもっと高くなっていそうな気も。
人気という事は資産性もあるという事で、某国では良く出来た虎徹の偽物(良く出来ていない偽物も)に適当な鑑定書を付けて何千万円という高額な金額で資産家に売り捌きドロンするという事案も聞いた事がある。
これについて真実か否かは分からないが、とにかく無知な人もそのネームバリューからはめ込まれやすいのが虎徹であり、そうした悪事が起こる位に人気なのは間違いないようである。

更に虎徹の作には「出来の差が激しい」とはよく言われる事でもあり、見た瞬間に大した事ないと感じる作もなかなか多いからか愛刀家の中では虎徹に厳しい意見を挙げる人も多い印象。
なぜそこまで出来に差があるのかと言えば、

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