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長船の良質な「打ち粉」2ヶ月程使ってみてのレビュー

備前長船で研ぎをされている横山智庸さんが製作された微粒子の打ち粉を購入させて頂いてから継続使用しています。
今回は前回から2ヶ月ほど使ってみてのレビューです。


使い方としては、あらかじめ油をカシミヤティッシュである程度取り除いた後に、ポンポンと打ち粉を付けます。
打ち粉も使っている内に軽く振っただけでよく粉が出てくるようになりました。

テルテル坊主みたいでかわいい
使っている内に軽く振っただけで粉がよく出てくるようになりました。

そしてそれを折り畳んだカシミヤティッシュで中ほどまでは上下に何度か優しく拭い、以降は下から上に優しく拭います。(ゴシゴシ強くはやりません)

最後にマイクロファイバークロスを添えて鑑賞すると共に軽く拭い終了、というような流れで手入れをしています。
そのまま展示ケースに戻しているので再度油を塗ることは特にしていませんが、ティッシュで拭う際に引っ掛かりが強く感じた場合のみ薄く油を塗ることもしています。

と、こんな感じで刀5振位(備前古刀、山城古刀、相州古刀、現代刀、備前新刀?)にかけて1週間に1回位のペースで定期的にやってみています。
実際そんなに打ち粉は使う必要はないのですが、打ち粉を使う事で刀の表面に変化がどの程度起きるかもちょっと個人的には気になるところでやってみています。

最初はもともとヒケの有る刀で軽く実験をしてみたのですが、特にヒケも付く様子が見られなかったので、研いだばかりの上記短刀(相州古刀)でも試していますが、やはり全然ヒケが付きません。
素晴らしいです。

「通常ならそのまま使用するような上質な内雲砥石の粉に、師匠から頂いた粉をブレンドし、さらに加工した打粉です。(デジタル顕微鏡で見たところ、)粒子が細かくなって、一粒ずつの角がとれ丸みを帯びていることが確認できました。」とあるように、粉の角が取れている事で拭う時にヒケが付かない為と思われます。


今後も継続して使用していく予定ですが、とても良い打ち粉に感じるので個人的にはとてもお勧めです。


今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き刀ライフを!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。


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