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祖父刀② 白鞘袋を新調しました

先日受け取ってきた祖父の形見である刀ですが、刀の入っていた白鞘袋がとても薄手で一部虫食いなどが見られたりしたので厚みのあるしっかりしたものに新調する事にしました。

引き継いだ祖父の刀
薄手で虫食いなどが一部見られた


白鞘袋の新調は今まで何度かしてきたのですが、今回は祖父の形見の刀という事でとりわけしっかりしたものを使いたいという想いがありました。
そこで色々探していたところ、NEOTRADIART KYOTOさんという京都丹後のお店で良さそうな白鞘袋を製作されていたので注文してみました。
それが以下です。

(画像出典元:NEOTRADIART KYOTO

京都丹後の織元さんとコラボした数量限定作品らしく、表には光沢ある縦縞のジャガード、裏地はシルク100%、中地には防水透湿布を使用しているそうで、万が一濡れてしまっても安心との事。
京都丹後は昔から絹製品が作られており特にシルク製品が有名だったそうですが、現在では日本人の着物離れから一番栄えた時期から100分の1程度の市場規模になってしまっているとのこと。

NEOTRADIART代表でもあり研師でもある黒本瑠美さんによると、少しでも「丹後のシルクを広めたい!上質なシルク製品があるのを知ってほしいな。」という想いから、今回、丹後の織元さんの生地を用いた刀袋を製作されてみたとの事。
どうやら日本の伝統技術が詰まっていそうな刀袋です。
(参考:NEOTRADIART KYOTO

(NEOTRADIART KYOTO 代表の黒本瑠美さん 画像出典:NEOTRADIART KYOTO


注文して直ぐに発送連絡があり開けてみると何とも素敵な箱に入って届きました。

何とも豪華な梱包仕様
丁寧に梱包されていました

祖父の刀(刃長2尺4寸)と並べてみるとこのような感じです。

白鞘袋は130㎝、幅8.7cm、紐長さ85㎝

入れてみるとこのような感じになりました。
紐の長さは85㎝と充分なので大体4巻位出来ました。
この位出来ると安心です。

裏地がシルク100%なので白鞘を袋から出すときにスルスルと滑り良く出て来るのがありがたい。生地もしっかりしているので白鞘をしっかり守ってくれそうです。
防水という事で万が一コップの水をこぼしてかかってしまった、という事態にも安心できます。
刀の近くに水気の物を置かない、というのは大前提ではあるのですが。
光沢は結構強めで光に当たる事でキラキラとします。
着物の帯のようなイメージに近いかもしれません。

という事で、一気に宝刀感が出ました。笑

虫喰いのある薄手の白鞘袋から厚手のしっかりとした白鞘袋に変わって祖父も喜んでくれる事でしょう!
後は薄錆が出ているので早めに研磨に掛けてあげたいですね。
鞘も当たりがあるので新調するかは分かりませんが、当たりは直してもらおうと考えています。

白鞘袋の話に戻すと、他にも黒色などもあるようで悩みました。
サイズも短刀用、脇差用など3タイプがあります。
完売のものも多いのですが、これ以外にも様々なデザインの刀袋を製作されているようです。
恐らくこれからもコラボ商品が生まれていく可能性が高いと思いますので、上質な白鞘袋を探されている方はチェックされてみてはいかがでしょうか。


NEOTRADIART KYOTOさんのサイトはこちら


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

祖父の刀を受け取ってきた時の様子はこちら。

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。

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