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仲良くなった方と刀鑑賞会をしました

今日は刀剣店で知り合い仲良くなった方と一緒にプライベート刀鑑賞会を行いました。刀展示ケースにも刀を飾ってみたいという要望を頂いたのでケースも持ち込むことに。
お互いの刀を鑑賞し合いながら刀剣話が出来るとかもう、最高の一言で3時間がまさにあっという間、拝見させて頂いた刀はどれもとても美しく心休まる格別な時間でした。
そして今回拝見させて頂いた2振目と3振目、偶然にも私もお店で拝見しており良いななぁ欲しいなぁと購入を考えていた刀でした…!
私が刀を買う時のジンクスとして買うまでに3回見るというのがありますが、それを待たずしてある時に売れてしまいました。
残念に思っていたところ買った方が同じだったという偶然。
そして今日またこうして拝見させて頂ける機会に恵まれました。
これも刀が導いてくれた「縁」なのかもしれません。
許可を頂けたので刀の写真を交えながら本日の様子を書こうと思います。

①兼元

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この方の最初の一振。
最初の一振は誰でも思い入れが沢山詰まっていると思いますが、会話の節々からこの刀に対する思い入れが伝わってきました。

全体は直ぐ刃調で尖り刃が少しだけ混じるという珍しさを感じる作。
帽子がたっぷり残っていて、そして地沸が凄い。
刃も明るいです。

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天正頃(1570年頃)の兼元のようで、この時代はなんと10人も兼元がいたようで、銘も残っています。
刃に潤いが感じられ、よく美濃物に言われる白さはあまり感じませんでした。

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②来国秀

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こちらは私も一時期購入を悩んでおりそして機を逃した刀です。笑
来国秀は二代来国次の子と言われています。
私自身来国次の作を手に取って観た事が殆どない為、そことの比較は分からないのですが、地の潤いや地景、刃文など来国行に似ている印象を感じました。
約1年ぶり位に拝見しましたが、やはり地鉄が綺麗。
この地景がたまらないんです…。

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吸い込まれそうな刃文…。

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やはり来派は良いですねぇ。
この地鉄の綺麗さは一体どこから生まれるのか…。
見ていて心が澄んでいくような、気持ちが晴れていくような、そんな御刀でした。


③長義

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某伝来品の長義。
ハバキがまた洒落ています。
…こちらも一時期購入を悩んで機を逃した刀です。笑

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もう言う事なく完全に名刀のオーラ。
私が言っても殆ど説得力はありませんがそれでも言うと、刀身の健全さや刃や地鉄の出来は特重のそれと同じ印象を抱きます。
長義らしい大切先も素晴らしい。

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ケースの地鉄ライトを点けて見るとこのような感じ。

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やはりいい…
最高すぎる…
今写真で見ていてもまた見たいとふつふつ思う作です。
見ていて時間を忘れるとはまさにこのこと。
眼福でした。
拵えを作りたいとも仰っていましたが、この刀と品位を合わせるとなるとまた高くなりそうな…^^;


④終わりに

この方も毎年刀が増えていく沼の住人なのですが、刀が好きな沼人同士こうして刀を見せあったりその刀との出会いについて聞けるのはとても楽しい時間です。
今日特に嬉しかったのが、兼元を展示ケースに飾って見て頂いた際に「兼元こんなに良かったっけ?!」と改めて兼元の良さに感動されていた事でした。
展示ケース製作の目標の一つが「刀の魅力を引き出す」という事なのでそれが実現出来ていたのかなと実感出来てなんとも言えない嬉しい気持ちになりました。

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因みに3振目の長義は12月に買ったばかりとの事ですが、今のペースでいうと次の1振は今年の12月でしょうか?笑
この長義の次となるとハードルがかなり上がりそうですが一体何になるのか…個人的に楽しみでしかありません。

鑑賞会を期間をあけてやると面白い事が1つあって、それが前回参加した人が「刀を新たに買ってる」という事です。笑
鑑賞会に刀を持ってくる人は大抵沼落ちしているのでこのイベントは大体発生します。
コロナが落ち着いたらまたフォロワーさん達と鑑賞会をやりたいと考えていますが、皆さんの刀が増えている事を密かに期待、楽しみにしています^^


今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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