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刀のココを見ると時代が分かりやすい

茎を隠して行う日本刀の入札鑑定では、まず時代を捉える事が大事と言われたりします。
では刀のどこを見ると時代が分かるのかについて、私が教えて頂いた話であったり、個人的に感じた部分を書いています。
私自身の話で言えば、刀の個銘を当てることはまだまだ出来ませんが、「時代違い(製作時代を間違える事)」を指摘される事は無くなってきたので、ある程度見方は正しい気がしています。
勿論より精度を上げて判断出来る見所などはまだまだあると思いますので、是非自分なりの方法をプラスしていって頂ければと思います。


①姿

日本刀の製作時代を推定するにあたり、一番最初に見る所は姿、すなわち反りや長さといった所でしょうか。

日本刀の姿の変遷は以下を実物を見ながら頭で覚えておくと良いです。
(摺上げや大摺上げは姿が変わってしまっているので、生ぶ茎の物を見ないと分かりませんのでそこが注意です)

「刀の見方part1 姿」展より

基本的に凄く反っていれば古刀、反っていなければ新刀以降です。
しかし古刀を写した物も多々あることや、大摺上げされた刀は古刀でも反りの無い姿に変わってしまっており、このような場合は姿だけで判断出来ないので②以降を見て判断する必要があります。


②地鉄の色

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