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「刀座2024」に行ってきました

今日は西の大刀剣市とも言える「刀座2024」へ行くため大阪へ。

横浜は嵐のような雨と風で辛かったのですが、新大阪に着いてみると嘘のような晴天。これは助かります。
大阪城ホールまでは電車で行った方が安上がりなのですが、残念ながら今回は滞在時間が1時間ほどしかないので電車だと間に合いません。
タクシーの方が15分ほど早く着くのと迷わなくて済むのでここは時間を買います。
尚新大阪駅からタクシーを使うと会場まで3600~4000円位です。

昨年は桜が満開だったのですが、今年はまだ全く咲いていません。

大阪城ホールも昨年は土曜だったのと、何かアイドル系のイベントをやっていたり花見客だったりで大混雑だったのですが、今回は金曜だったり桜が咲いてなかったりと割と空いていたような気がします。

会場に着きました!

入口を入ると大きく「刀座」の文字

尚、会場内は基本的に撮影禁止です。
ただしお店ごとに了承を取れば可能との事で、以下にアップするものは了承済みの写真となります。

会場マップは以下のような感じ。

会場は以下のようにガラスケースの中に刀が展示されていたり、ひな壇に刀が展示されており、近くで見る事が出来ます。

安東貿易さんで展示の特別保存の国儔(堀川派)の作。
手に取っていないので確実な事は分からないもののとても健全そうに見えます。

こちらは同じく特保の長船兼光の年紀入の在銘短刀。
金の台付ハバキが付いています。

ほんのわずかに茎尻を詰めているでしょうか。
摺り上がっているようにも見えますが兼光は大体下方に銘を切っているので生ぶにも思えます。この辺りの判断は私には分からないので気になる方は刀屋さんに聞いてみると良いでしょう。
それしても茎の状態が良く銘が鮮明。

お店の方に持っていただき撮影
地鉄が美しく、スポットライトが無く刃文が見え難いが、互の目の刃文らしきものが見て取れ姿的にも刃文的にも兼光らしさが良く出ている作に感じました


以下は三刀流さんで販売されていた1.5万円の目貫。
鑑定書は無いものの山銅地のようにも見え、鑑定書が付くとしたら古金工あたりに極まりそうな品。
時代がなかなか掴みづらいが1.5万円というのはどんな時代の物でも良いやと後悔しなそうな金額でありがたいですね。

桃山ぐらいはあるのだろうか


会場では刀や刀装具がメインで販売されていますが、それだけではありません。
塗師の伊藤俊克さんが代表を務める㈱マルスエさんでは、製作されたという塗見本が置いてありました。
鞘などを新調する時に依頼する事も出来そうで、そうした事を考えている方にとっては是非訪れたいブースです。

印籠鞘ですが、一刻み毎に塗を変えている逸品

以下のような物も全て伊藤さんが作られたようです。
いやぁ、美しいです。これだけあると悩んでしまいそうですね。


・終わりに

今回1時間という限られた時間の中で果たしてどれだけ見れたかと言えば、殆ど見れていない、というのが答えでしょうか。
刀で言えば天下三作(正宗、吉光、郷)は展示されていなかったと思います。会場のライトは蛍光灯主体でお店毎にスタンドタイプのスポットライトを用意しているお店もありますが、基本的に手に取らないと刀は良く見えないと思います。
刀を探されている方はどんどん手に取らせて頂いた方が良いかと思います。

個人的には今回探していた成木鐔と埋忠鐔、古金工鐔の有無は概ね見れました。
成木鐔は1点だけあったような気がしますが信家写ではなかったのと恐らく平成頃の作だったので好みが異なり敬遠。
桃山期と思われる良い感じの真鍮地をした埋忠鐔は残念ながらありませんでした。
古金工鐔もぱっとするものはあまり無かったのですが、1点良い感じの鏡師鐔が…!
中が鉄地で外側を山銅地の板で覆うように3枚合わせとなり、リベットのような物で止められ覆輪が付いている。
室町時代ぐらいありそうな気もするもののリバイバル感も直感的に感じ、もしかすると江戸期頃の写し物かもしれず悩ましい。ただ研究用としては持っておきたかった1枚。

買いたかったのですが、現金のみ(振込不可、カード不可)と言われ2万しか持ち歩いていない自分には残念ながら買えません。
ATMに下ろしにいくにも時間がありません。

とここで時間切れ。まぁこれも縁が無かったと割り切り、断念。
それが以下の鐔です。
誰か私の分まで代わりに買ってください。笑

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