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#刀鑑定会

自分の眼を信じるか、人の眼を信じるか【日本刀の話】

自分の眼を信じるか、人の眼を信じるか【日本刀の話】

鑑賞会や鑑定会でたまたま見ていた刀の銘が当たったりすると嬉しくなる。
それがたまたま2回続くと更に嬉しく、3回目4回目と続くと少し刀が視えるようになってきたのでは?!と更に更に嬉しくなる。

が、実際はそんな事は全くない。
大抵その後に5回位連続で外したりする。
そこでやはり全然視えていなかった…となるわけですが。

良いんだ。時代だけ合っていれば…。
目標は低く、だ。
特徴のよく出た比較的当てや

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鑑定会は刀を公平に観れる場だから好き

鑑定会は刀を公平に観れる場だから好き

刀には鑑定会というものがあります。
刀の茎を隠して刀身のみを見て作者を当てるというゲームのようなものです。姿から時代を、刃文や地鉄の特徴から刀工を推定するので刀の勉強をするにあたり効率的な勉強法という事で定着した勉強法のようです。
一方で現代は鑑定会は緊張する、入札するのが怖い、どうせ当たらないから入札したくない、という人も増えているようで、初めから茎を出して鑑賞する形式を好む方もいらっしゃいます

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全部を教わらない方が良いのかもしれない

全部を教わらない方が良いのかもしれない

刀屋さんで刀を見せて頂く時。
例えば茎を隠した長光を見せて頂いたとして、誰に見える?みたいな遊びをしながら色々教えてくれるわけですが、「乱れ映りがあるから備前だよ」とか「帽子が三作帽子になってるから長光だよ」というようなアドバイスはされた事が無い気がします。
しかし暫く見せて頂いた後に無言で次の刀、例えば景光や兼光など同派のものを時代をずらして見せて頂ける。
時には「匂口を見てみて」ぐらいのアドバ

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刀の鑑定会、こんな人も多いらしい

刀の鑑定会、こんな人も多いらしい

刀の鑑定会では茎を隠して作者が見えない状態で姿や刃文、地鉄を見て作者を当てるゲームのような鑑定会というものがあります。
私含め最近は若い人も参加してる人も多いですが、今でも鑑定会となると比較的平均年齢は上がり高齢な方の参加が目立ちます。
実はその鑑定会の場でこんな人が多くいるらしい。

それが「刀以外を見て記憶する人」。
言っている意味が分からないと思うかもしれないが、例えばハバキを見てこのハバキ

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刀の入札鑑定で出てくる「街道」って?(五畿七道について)

刀の入札鑑定で出てくる「街道」って?(五畿七道について)

刀の作風について勉強する時、五ヶ伝について勉強する事が主流ですが、「五畿七道」の考え方もあります。
刀の鑑定会などに参加すると、「時代→街道→国(流派)→個名」の順で考えようにと私は教わりました。
街道が分かっていないと、例えば「イヤ(入札鑑定用語)」となった時、次にどこに入れて良いかが分からなくなってしまいます。
この街道が「五畿七道」に該当します。
(入札鑑定の用語について分からない方は以下を

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刀の入札鑑定用語がむずかしい

刀の入札鑑定用語がむずかしい

刀の鑑定と聞くと身構える人も多いのではないでしょうか?
当たっても当たらなくても刀見れて楽しめれば良いという人も多いと思います。私もそうです。
でも刀を見て時々これは絶対この刀工だろうなって、ひらめく時があると思うんですよ。
私も時々あります。
そしてそうゆう時って当ててやろうと思うわけです。
ドヤろうと思うわけです。
自信満々に紙に書いて採点する方に渡します。
そして一言。

「イヤ」。

イヤ

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刀の名品を見たくなったら「日刀保 東京都支部」

刀の名品を見たくなったら「日刀保 東京都支部」

特別重要刀剣や重要美術品といったいわゆる美術館に展示されているような刀の名品を手に取れる機会は私達一般人にはそうありません。
しかし、それでも見てみたい…。
そんな時一つの方法は日本美術刀剣保存協会本部が毎月第二土曜に開催している「本部定例鑑賞会」に参加する事です。
詳しくは以下をご覧ください。

来年1/9より再開されるとの事です。(但し初回参加は事前予約のマナー講座受講が必須)
上記に参加する

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