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刀工について

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#源清磨

清磨は愛刀家の終着点?

清磨は愛刀家の終着点?

先日刀屋さんより興味深いお話を聞いた。
それが「源清磨が愛刀家の行きつく先」という話。

清磨と言えば幕末頃の刀工であるが、2尺3寸ほどの刀を買おうと思えば3000万円位は少なくとも用意しないと買えない。
脇差でも1000万円以上は必要。
これは大名家に伝来した特重や重美といったクラスの古名刀が買える金額であり、幕末の刀工の作でその金額に達しているのは当然ながら清磨以外にはいない。
清磨だけ別格の

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清磨が分からない。

清磨が分からない。

源清磨。本名を山浦環。
1835年に23歳に窪田清音(くぼたすがね)という人の支援を受け清音屋敷内で作刀をはじめ、27歳には清音らの援助により四谷見附に鍛冶場を設け独り立ち。
最初は注文が入らず苦労したので、武器講といって1振3両(約52万円)で刀を作り、清音の門人に売るというシステムを清音が提案。
清磨は数を作れて勉強になるし、清音の門人達も数打物でないちゃんとした刀を安く買えるという事で、瞬く

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