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呉爾羅ビームin国会(2023/12/20日記)
「怪獣に踏み潰される人に自分はならないだろう」という謎の自信
▼特撮大好きな友人(以降「自監督」と呼称)と一緒に映画「ゴジラー1.0」を観に行った。レビューではないけど個人的に思ったこととかを色々羅列していく。多分だけど一部ネタバレを挟む形になりそう。
○まず満足感がめっちゃ高かった!!おもしれ~~~~。ゴジラをそこまで知らない人が見てもしっかり見応えがありましたね。戦後という空間でどのように人々を描いて、ゴジラに対抗していくのかが上手く表現されていてすご〜〜と思う。
○ゴジラファンでもある自監督さん曰く、「ゴジラ映画としては100点、いや120点だった。オマージュも満載で、正直期待以上のゴジラ作品が見えて満足でした」とのこと。
○特に戦後を生きる人々の様々な苦しみを丁寧に描いてたのが印象的で良かったなーなどと思いました。戦後にも戦争に囚われた人々の描写、単純に「戦争生き残れてラッキー♪」みたいな人がイメージされがちだけど、それはあくまで結果であって、過程や背景を踏まえた実情にはそぐうものではない。犠牲に心を痛め憎む者、後悔に苛まれる者、戦争に参加したかった者、それでも前に進もうとする者。行き場を失った怒りや悲しみ、過去への後悔と向かいあい続け、戦争に囚われ続ける様々な人の葛藤を映し出していて、厚み~~~~となりました。
○主人公、なんだか碇シンジみたいな繊細さ・優しさがあってよかったな。神木隆之介さんの追い込まれる演技が上手すぎる。
○それで言えば全員キャラや役割がしっかり立っていながらも全体で纏まりがあるのすご~~と思った。こんなに全員に愛着が湧くとは思ってなかったかも知れない。
○あと全体的にストーリーと戦闘パートの配分バランスがあまりにも良すぎるな。どっちも多すぎること無く少なすぎることもない。絶妙だった。全体的に感じるこのバランス感の良さがとにかく印象的な作品だった気がしている。
○あ!ミニタリー描写めっちゃかっこよかったですよ~!アクション要素と言うべきか、大迫力かつ高品質で大満足といった感じだ。フレンチのように繊細なドラマパートの後で高級焼き肉をぶつけられた感覚。高雄も雪風も震電も、かっこよすぎて出てきたときは本当に感動した。
○あと兵器が特化運用されているのが三度の飯よりも好きなので、その要素が摂取できたのも大変良かったです。
○ゴジラ自体も再生という新しい設定や、ビーム発射の際に背中のトゲトゲが順々に身体に刺さる撃鉄のような表現とか、ゴジラが時代に合わせた、かつ等身大の恐怖として描かれていたのが本作の面白さの大きな要因なんじゃないかなと思った。
○ゴジラビームで国会議事堂が蒸発するの、思い出すと後からジワジワくるものがあるな… なんでこんなに面白いのかは自分にもよく分からないけど、別にさして国会議事堂である必要性がなかったからか、重要な建物があまりにも雑に、そして綺麗に消し飛んでるのが面白さの基の気がしている。
○こういう襲撃において、私はなぜか初撃では死なないだろうという謎の自信がある。特に絶対踏み潰される人に自分は含まれないなという謎の思い込みが働く節がある。これって私だけなのだろうか。きっと災害などにおいて「ゆうて自分は最初には死なないでしょ」という、何かも分からない状態で自分が死ぬはずがないという思い込みを多くの人間が抱いているものとばかり思っている。そしてそれは、自分が訳も分からず死ぬ姿というシチュエーションに対し想像が働きにくいからなんじゃないかなと思う。
○これ物語続くのかな… 肝心のゴジラは復活しそうだし後遺症もあるし他にも同格な個体いそうだし、簡単には逃がしてくれなさそうという不安を煽るラストで最高だった。
○映画の感想って日またがないと全然纏まらないな… でも大体こんな感じ。パチンコで10分も経たずに1000円溶かすぐらいなら、同じぐらいの額で2時間コレ見て大満足で帰ることを私はオススメしたい。
▼作品と関係ないけど、隣の席のお爺ちゃんがイビキをかきながら寝たりエンドロールでスマホいじり出したりしたのだけが今回唯一厳しかったな。あまりにも酷いので貴方にはモラルとかないのか??とついつい思ったが、絶妙に戦争に参加してそうなご年齢だったのでなんとなく責める気分になれなかった。よかったな、私がジョジョの敵キャラみたいに容赦とかないタイプのキャラだったら多分貴方は死んでいたぞ(因みに自監督さんは私以上に真摯に映画と向き合っていたのでちゃんとマジギレしていた)。
▼そういえばビーム概念の始祖ってなんだろう。未だにほぼ実用に至っていない概念がいつ提唱されて、いつ創作に取り入れられたのか。
▼ビームの根源は科学だと思うけど、それを弱者かつ科学を駆使して立ち向かう存在である人類側ではなく、タダでさえ強大な怪獣に持たせてさらに街をめっちゃ破壊させましょうよ!!と提案した奴が絶対にいるはずなのだ。鬼に金棒すぎるだろ。
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