見出し画像

自称アイスブレイクマニアと名乗ってみたら

どうも、自称アイスブレイクマニアの吉崎です。
2022年11月30日に公務員仲間の島田正樹さんと「アイスブレイクについてあーだこーだ語る会」をオンラインで開催しました。
ほぼ私の趣味みたいな思いつき発言を面白がって企画してくださった島田さん、ありがとうございました。かたじけない!
そして、そんな思いつきの企画にご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。かたじけない!
でも、めちゃくちゃ楽しかったし、めちゃくちゃ学びも多かったので、記録として記事にしておこうと思います。

きっかけ

9月末ごろに、島田さんがワークショップの準備をしている時に、SNSでアイスブレイクについて投稿していたのを拝見して、ノリで「自称アイスブレイクマニアとしては、ぜひ一度お話してみたい話題ですねw」なんてコメントしたのがきっかけでした。
じゃあ、なんでそんな発言をしたのか?少なからず自覚があったからそんなカミングアウトをしたわけですがw

アイスブレイクの面白さや重要性に気づいたのは、2014年に「早稲田大学マニフェスト研究所の人材マネジメント部会」に参加した時でした。
そこでは、とにかく話し合う、とことん対話することを徹底的に教えていただきましたが、アイスブレイクの時も講師から受講生へ何か問いを投げると「じゃあ、あなたはどう考えるか、1分くらい隣近所の人と話してみてください」と言われる場面が多くありました。
それまで私が経験してきた研修や講義は学生時代も含めて、「講師=話す人、受講生=聞く人」という一方通行の形式ばかりで、アイスブレイクも講師が時事ネタや最近話題の話をするくらいでしたので、当然ながら全然アイスをブレイクできないまま凍り付いた空気の中で講義を始めるという、ある意味スパルタなものばかりでした。でも、それが普通なのかとも思っていました。
ですが、人材マネジメント部会では、静かに講義を聞くことが当たり前と思っていた自分が、隣の人と話すことで自分の考えをアウトプットする訓練にもなったし、講師からの問いかけを自分事として受け止めて考える時間にもなったので、その後の講義にも身が入るし、何より互いをよく知らない受講生同士の距離感を縮めることにもなったのでグループワークにも比較的スムーズに入ることができました。

最初の数分の導入次第で、その後の研修や講義がこんなにも充実したものになるなんて、アイスブレイクっておもしれーと思ったのが(おそらく)マニアとしての芽生えだったと思っています。
それからは、研修や講演会、勉強会などのイベント時はもちろんのこと、本や専門誌、メディアやSNSなどを見ていても琴線に触れるようなネタがあると「これはアイスブレイクで使えそうだな~」とか考えるようになりました。
体験したものは「自分ならこうしようかな」とアレンジを考えたりしますし、SNSだと主にTwitterで面白い画像や話題を見つけると使いたくなります。

例えば、こんな感じで画像の一部を隠して問いかけます。

「傘の取り違いが増えて困っています。自分の傘だと分かるように、あなたならどうしますか?近くの人と話し合ってみてください」

これで参加者同士が話し始めてガヤガヤしてくれたら、心の中でニンマリですねw
ちなみに、私が面白いと思って保存してたのがこの写真でした。

アイスブレイクでブレイクする「アイス」って?

さて、話を「アイスブレイクについてあーだこーだ語る会」に戻しましょう。
ここで、島田さんからハッとさせられる問いかけがありました。

アイスブレイクでブレイクする「アイス」って何ですかね?

そもそもなぜアイスブレイクをしなければいけないのか?ちゃんと考えたことがありませんでした。グループごとに話し合ってみると実に様々な意見が出ました。

緊張、空気、遠慮、沈黙、体、口の筋肉、肩書き、上下関係、地域、人とのつながり、ホストの緊張、、、などなど

緊張した時などによく、深呼吸したり、肩や首を回したりしますが、目には見えないもの(緊張や遠慮、肩書き等)をブレイクするために、フィジカルに訴えかけるというのは、やはり効果があるのだと改めて気づきました。
講師が話すだけの一方通行では、受講生は微動だにすることなくただ講師をじっと見つめるか、耐え切れなくて目をそらすかしかありません。(笑いを誘えれば別ですが、初対面の大勢を笑わせるなんてまずムリゲーw)

面白かったのは、肩書きをブレイクするために、わざわざ自分の肩書きを紙に書いて肩に乗せて、それを振り払うというアイスブレイクの体験談でした。
一見バカバカしく思えるけど、それをわざわざ行動にすることで、ちゃんと自分が腹落ちしているかどうかを認識させる効果があると思います。要は「頭でわかってるだけじゃダメだよ」と案に釘を刺しているのでしょう。管理職や上層部がいる時とかにやってみたいですねw

あと、アイスブレイクでやったことが、本題の講義や研修の内容に関連していることも重要です。
アイスブレイクが伏線になっていて、本題に入るとその伏線が回収されるというのが理想的だと私は考えます。そうすることで、よりスムーズに本題に移れるので、アイスブレイクの効果も倍増すると思っています。

私が先輩から聞いた話でとても印象的だったのが、手品を披露した講師の話です。それもドン・キホーテとかで買える手品グッズ(難易度低めのチープなやつ)で、披露した後は何の脈絡もなく講義が始まったというエピソードw
きっと休憩時間とかに「アレ何だったの!?」と盛り上がることでしょう。ある意味、時間差でアイスをブレイクしたことになるんですかねw
少なくとも、自分がやるアイスブレイクには本題とつながる何らかの意味を持たせたいと心に誓いました。

実際に実施したアイスブレイク

実は、私がイメージしていたアイスブレイクって、基本的にはリアルの研修や講演会で実施するものだったんですが、参加者の多くがオンラインでの経験談を話していたので、私にとっては新たな学びとなりました。
確かに、コロナ以降はオンラインが多くなってますし、アイスブレイクってオンラインでもできるし、オンラインでも必要なんだと気づきました。いや、当たり前なんですけどw
たぶん私がオンラインを使うのが、仕事の打ち合わせや会議か録画したウェビナーとかがほとんどだから、オンラインとアイスブレイクが結びつかなかったんだと思います。

いきなりジャンケン

ホストの一人vs他全員でジャンケンして、ホストに負けるかあいこだった人は画面オフにして、最後まで顔出せてた人が勝ちというゲーム。
画面オフにするってとこがオンラインならではのフィジカルに訴える動きですね。
リアルでやるなら、全員立たせて、負けかあいこの人が座っていくとかですかね。

指名で自己紹介

さっきのジャンケンからの流れで、最後まで残ってた人から自己紹介スタートして、次の人を指名できるというもの。
画面上に名前やニックネームが表示されているので、指名しやすいところがオンラインならではのメリットですね。
名前を呼び合うことで、距離が縮まりやすくなりますし、参加者同士が指名するので、ホストの進行による一方通行感が薄くなる効果もありそうですね。
リアルでやるなら、ある程度の少人数グループで、名札や名簿などの名前が分かるツールが必要になりそうですね。

connecting 2 dots(島田さん命名)

これは私が提供したアイスブレイクですが、元ネタは若宮和男さんの『ぐんぐん正解がわからなくなる!アート思考ドリル』から抜粋し、一部私がアレンジしたものです。

まず、事前準備として紙とペンを用意してもらい、4つの解答欄を作ってもらいます。

書いてもらうのは以下の4つ。
1.2つの点を結ぶ「最も短い線」(10秒)
2.2つの点を結ぶ「最も長い線」(20秒)
3.2つの点を結ぶ「最も美しい線」(30秒)
4.2つの点を結ぶ「あなたが思う最も芸術的な線」(30秒)

1と4は正解があるけど、2と3は正解がないという「不良設定問題」を体験してもらうアイスブレイクです。
紙とペンで作業し、とにかく何かを描くことでフィジカルに訴えるようにしています。さらに、リアルでやる場合は、自分が描いたものを近くの人と見せ合って感想を言い合う時間も設けます。
しかし、オンラインだと「見せ合う」のがちょっと難しかったですね。カメラにうまく映せなかったり、バーチャル背景を使っていると紙が消えてしまったりするので、何らかの別の仕掛けを用意する必要があると痛感しました。

チーム対抗しりとり

チーム内で3文字限定のしりとりをしてもらい、より多く単語がつながったチームが勝ちというゲームですが、通常のしりとりと違うのはチーム内で相談できるというルール。つまり、発言の順番は関係なく、単語を思いついた人がどんどん発言していいので、自分が思いつかなくても誰かがカバーしてくれるという仕組み。
このルールの良いところは、「失敗する誰か」を発生させないこと。
アイスブレイクに限らず、誰にでも得意不得意はあるので、苦手なゲームや問題だった場合、その人にとってはアイスブレイクするどころか、場合によってはトラウマになってしまうリスクすらあります。
ですが、そこにチームで助け合える仕組みがあることで、連帯感や信頼感が生まれるきっかけを提供できるようになります。
それと、しりとりは誰もがルールを知っていて、大人から子どもまで一緒にできるところも魅力的ですね。

激レア共通点を探せ

3~4人くらいの小グループで、全員に共通するレアなものを探っていくというゲーム。グループごとに一番レアな共通点を発表して、どのグループが一番レアだったかを競います。
出身地や血液型、趣味や家族構成など、とにかくどんどん質問を出しつつ、自分の情報も出さなくてはならないので、質問力と自己開示力が鍛えられます。相手に興味を持ちながらも自分の情報も提供するので、自然と自己紹介ができるところがイイですね。
しかも、レアな共通点が見つかるほど親近感も沸くので距離がグッと縮まる効果もあります。
ちなみに、この時に優勝した激レア共通点は、「全員長女で、海外でミュージカルを観たことがある」でした!スゴイ!

これからも自称アイスブレイクマニアと名乗ることにします

ノリで「自称アイスブレイクマニア」と言ったことがきっかけで、こんなにもたくさんのアイスブレイクを体験できたし、たくさんの気づきや学びをもらうことが出来ました。
何より、体験した後に「やってみてどうでしたか?」と意見を伺えたのは大変貴重な時間でした。研修や講演会の本番ではなかなかアイスブレイクの感想を聞くことはできないので、ここでの意見や反応は本当に参考になりました。

正直、参加者の皆さんの方が私よりも経験値がありそうだったので、アイスブレイクマニアなんて名乗っていることが途中から恥ずかしくなってきましたが(苦笑)、それでも楽しさの方が勝っていたので全く後悔はしていません。
むしろ、これを機に、本格的にアイスブレイクマニアとして胸を張れるように頑張ろうと思いました!(←何を?w)

最後に改めて感謝を伝えたいと思います。
私がノリで言ったコメントを、こんなにも素敵な企画に練り上げてくださった島田さん、本当にありがとうございました!
そこに参加してくださった皆さま、貴重な体験談やアイスブレイクを披露していただき、ありがとうございました!めちゃくちゃ楽しかったです!
そして、最後まで読んでくださったそこのあなた!こんな私の与太話に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
以上、自称アイスブレイクマニアの吉崎でした。かたじけない!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?