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コムジョと反戦。

渋谷で在日ウクライナ人らのロシア侵攻に対するデモがあるというので駆けつけた。


SNSで今や手に取るように現地の状況が分かる今、家でただ呆然としているより、ウクライナ、そしてロシアの人々、同じ志を持った人々と連帯した方が良い。生の声を聞くのが一番だ。

渋谷ハチ公前。
1000〜2000人集まったそうです。

旗の棒として二尺管の尺八にも活躍してもらいましたョ。


そう言えば、とあるタレント弁護士が「日本国内でウクライナの国旗を掲げて集まってもクソの役にも立たない。」とツイートして話題になっておりましたね。デモにはとても大きな意義があることが理解できない人が、テレビで偉そうにしているのは怖いことですね。その上「志願兵としてウクライナに行け!」「戦地に行って戦え!」なんて言葉を発しており、これは冗談でも言ってはいけない言葉です。


それを見てまた他人が真似をするでしょう。公共の場で言って良いことなんだと認識されてしまいます。「戦争に行く」ことがどんなに悲惨なことかを本当に知らないのかなと心配になります。


私の祖父は太平洋戦争時、日本国内で銃弾に打たれ亡くなりました。
あともう少しで終戦というほんの半月前に、兵隊として列車に乗っていて機銃掃射の犠牲者となりました。全く関係ない市民も犠牲になっています。
こちらに詳しく載っています↓

戦闘機に取り付けられたガンカメラの映像を観ることができますが、その打たれた玉の先に自分の祖父がいることを思うと、今のウクライナのニュースは人ごとではなく、まさにトラウマ状態です。

夫の死を知らされ幼子を背負い駆けつけた私の祖母のことを思うと辛いどころではありません。遺体はどんなであったか、自分の家族がそんなことになることを想像できますでしょうか。


そして、自分の家族を殺した人を裁くことも出来ない。


最近はネット上にロシア兵の遺体の映像まで流れています。
こんなこと、いいのだろうか…。
少々混乱気味です、私は。


何の罪も無い人々をこのような状況に追い込んでいるロシアの大統領は、裁かれなければいけないし、責任をとらなければいけないでしょう。どう責任とるんでしょうね。



こちらは、2月25日、ロシアで広く尊敬されている作家・文芸批評家のドミートリー・ブィコフがラジオ局〈モスクワのこだま〉の持ち番組で、現在の状況を2時間近くにわたり語ったものを文字に起してくれた奈倉有里さん編訳のnoteです。
とても分かりやすいので是非読んで頂きたい。翻訳に感謝です。

私はロシアの古典文学が大好きです。1800年代に何であんなに天才が大勢生まれたんだろうか。

古本ばっかですね

最近、近所の古本屋で見つけて読んだのはこれ。

ゴーリキー短編集
『アルヒープ爺さんとリョーニカ』

おじいさんと孫の、とある街での物乞いの話ですが、衝撃的で次のが続けて読めない。ゴーリキー26才で書いたとは…。


私はいつか、シベリア鉄道に乗ってサモワールでお茶を飲むのが夢なのですが、実現するかしら…。



さて、「クソの役にも立たない」と言われるとかえって喜んでやりたくなるのが人間というもの。私の母親はよく「そんなもんクソの蓋にもならんわ」と言いましたが、地方によるのでしょうか。クソの役より、蓋の方がしっくりきますね。クソの役というと、クソが擬人化されていますが、だとそれは具体的に臭みを消せないってことですものね。


ま、それはいいとして…


25日から続けて「世界平和」を偈箱に貼って一人反戦活動。
いい歳こいて、とも思いますが、こんな立場だから一人デモもやりやすくもあって幸いです。

またクソの役にも…って話になりますけど、例えば「戦争」のことを全く理解できない子どもに「戦争はいけないよ」「絶対ダメだよ」と小さな頃から言って聞かせることはとても重要です。当たり前のことなんですが、それが日常に無いからすぐには想像できない。ともかく親にずっとダメだって言われたからダメなものだという理解の仕方も重要です。例えば「乾電池を食べてはいけないよ」と言って聞かせるのと同じです。なんで?毒だから。じゃ何で毒は食べてはいけないの?と聞かれて乾電池が人にどんな悪影響をおこすか正確に知っている人はいるでしょうか。とにかく、食べちゃいけないんだよ!と、これでひとまず良いでしょう。どうしても知りたければ子どもが理解できるようになってから自分で調べれば分かることです。もちろん知ってれば詳しく教えてあげて下さい。戦争も何が悪いか、言い出したらキリがないですが、ともかく絶対ダメなんだと、これは世界中の人の共通認識だと私は思っています。


戦争があった方がいい人が若干この世の中にいるから無くならないのでしょうかね。


私は10代の頃、天安門事件のニュースで戦車を見て衝撃を受けたことを鮮明に覚えていますが、あれから30年、未だに戦車が地球上を走っているとは。



色々モヤモヤと思いつつ、我は吹く也…。


吐瀉物のある路上で…
血の上よりはマシ。



すると、とある老紳士が声をかけてくれた。


偈箱の「世界平和」の文字を見て、

「私は嬉しい。あなたのような人がいて」と言われた。


いやそんなお恥ずかしい。


どうやらお医者さんのようです。


「最近の人は弱くなってる。楽しいことは無くなって、人が集まれなくなって、動かなくなって、酸素不足ですよ。血液中に酸素がいかないのはとても悪いことです。云々かんぬん・・・。いや、しかし、あなたは、コロナには罹りませんよ!いい顔してる!」


と立ち去って行かれました。


有り難い預言です🙏
医者は顔で分かるのかな。笑


またとある男性がジュースの差し入れをしてくれたり、なぜか「お勧めCD」のメモまで渡される。汗

若い女性が小さく同意の拍手をしてくれたり。


有り難いことです。


そもそも人間なんて、地球から見たら全員クソの蓋にもなりません


環境を破壊しまくり、他の動植物を絶滅に追いやり、植物を伐採して砂漠化させ、土地を勝手に所有し、地下資源を略奪し、戦争までしている。さらには、核や原発を作りまくってしまったので、人類が絶望したらそれらを制御することが出来ず、完全に地球上の生物は破壊されることになってしまった。


地球の為に絶滅することさえ出来ない…。


私はこれに気がついて絶望しております。


が、


クソの蓋にもならない人間の一員として、ともかく小さな声でも発していくしかないですね。



戦争を止めましょう!






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