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フィクションと認知療法

 自分が気に入ったフィクションなら、きっと誰にでも好かれると思いたいし、良い影響を受けたなら、誰にでも良い影響を与えると思いたい。

 だが思いたいだけで、それは事実ではない。

 人それぞれ好みは違うし、受ける影響も違う。それこそが事実である。

 あるフィクションは、誰かの切なる思いに応える事ができたゆえに人気が出たのだろうが、同じ思いを持たない人間には全く関係がない。というか、はっきり言えば、どうでもいいのである。

 私としては、あるフィクションに非常にエンパワーメントされた、簡単に言えば勇気づけられ、力づけられたのだが、それがどれだけの人に有効なのかは分からない。

 はっきり言って「元から精神的なパワーを持つ者は、さらに与えられるであろう。持っていない者は、持っているパワーまで奪われるであろう」なんじゃないかと思っている。

 ま、そこまでひどくはなくとも、誰でもエンパワーメントされるとは到底言えない。

 さて、自分が気に入ったフィクションを他の人にも気に入って欲しい人もいるが、一方で、自分が気に入らないフィクションは、誰にとっても有害であると見なす人もいる。

 まあ少なくとも、その有害と思える影響だけを重視するわけだ。そして、良き影響を受けた人のことは、ほぼ無視する。

 しかし、フィクションから受ける影響が人それぞれなら、中には間違いなく悪い影響を受けてしまった人もいるのだろう。それがどれだけの数なのかは分からないが。

 あるいは、気休めや気晴らしに特定のフィクションを摂取しているが、現実の事を考えると気が滅入るといったような事もあるだろう。

 そんな場合に、どうすればいいのか?

 私は精神医学も心理学も専門的に学んだことはない。自分が気に入ったフィクションやその他の本を読めば良くなるとは言えない。

 そんな明らかな効果があれば、とうに知られているはずである。

 でも、フィクションではないけれど、科学的根拠があるとされるものもある。認知療法である。

 ネガティブ思考や、気分の落ち込み、認知の歪みによる現実への不適応に効果的だとされている。

 うつ病にも効果的であるとされ、しかるべき病院へ行って指導をあおげば、保険も効く。

 残念ながら薬と違って、どこでもやってもらえるわけではない。やってくれる病院を探すのは、地域によっては大変だろう。

 さて、ここに紹介するのは、私が二十年以上前に、よく見ていた認知療法のサイトである。

 個人の手作りサイトの時代の物は、今では消え去ったものも多いようだが、これは今でも残っている。

 個人的に、とても貴重なサイトだと思うので、いつまでも残り続けて欲しい。

 

 ここまで読んでくださってありがとうございました。また次回の記事もよろしくお願いします。

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